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1ケツァール=約15円 (当時)
2005/4/4
フローレス
バスは、久々にテレビのついた1等バス。
…ていうかさ~、夜の9時発なんだから
いきなりアクション映画を上映するのはやめろ!
しかも音がヘッドホンとかじゃなくて、車内に響き渡るんだよね。
まったく、「サービス」というものを履き違えている。
「せっかく1等に乗ったんだから映画を見させてあげよう。」ではなくてな、「お客様をゆっくり寝させてあげよう。」とか思ってくれ、お願い。
深夜3時くらいだろうか。
やっと眠れた私は誰かに肩を揺さぶられて起きた。
運転手のようだ。制服を着ている。
「…パサポルテ」って、あいさつしてる。
私も「…パサポルテ」とあいさつをして、また眠ろうとして、ハッとして飛び起きた!
ちがうちがう!
パサポルテって、パスポートのことじゃん!
よく見ると制服は、ポリシア(警官)だった!
けけ、検問か?!
「ちょっとー、これって外国人に難癖つけて罰金とって小遣いにする悪警官じゃないだろうな~」
と疑いながら、ともかくパスポートを見せた。
そのとき、後部座席をチェックしてたもう一人の警官が来て、「ノーフォト、プロブレム。」って他の人のパスポートを持ってきた。
もう、私のことなどどうでも良くなったのだろう。
その警官は私に「ぺっ」って感じでパスポートを返してきた。
その後、4人の黒人風の人たちがバスから降ろされ、しばらく帰ってこなかった。
さて、朝の4時、ペテン県フローレスに着いた。ペテン県て。いや、そうじゃなくて4時て。
なんだよー、7時間で着くって分ってたら朝のうちに出たのに~!
また7時ころまで時間つぶしだよ
バス会社の中のベンチで横になって寝ようと思ったら、近くにいた欧米人のカップルの男のほうが、「ねえ、僕たち、フローレスに行くんだけど?」って語尾上がり疑問形で聞いてきた。
私は一瞬わけがわからず、「私もだけど?ていうかここフローレスだよね。」って言った。
男は「いや、ここはサンタエレーナだ。」と言う。
どういうことかというと、フローレスとはこんな感じ。
適当に略図を描いてみた。
↑
こんな感じ。
実際にはフローレスという地名は存在しなくて、このフローレス島とサンタエレーナ地区を合わせて、フローレスと呼ばれているんだって。
ちなみにバス停や主なメインストリートはサンタエレーナ地区にある。
なんかそのカップルの男はトムクルーズに似て、男前なのだが、なんかいまいち打っても響かない。
話も続かないので、私は眠ることにした。
そのカップルは声をかけてきた客引きに着いていくことにしたみたいで、「じゃ、僕たち行くけど?」ってまた疑問形で聞いてきた。
いいけど?
ティカル遺跡へ行かせて~
明日の朝にはここを出て、パレンケ(メキシコ)へ行きたい!
今は朝の8時。なので今日のうちにティカル遺跡をこの足で見に行こう。
この街一番の老舗ツアー会社「San Jhan(サンファン)」へ出向く。ここで明日のパレンケ行きのチケット買って、今日のティカル遺跡往復のバスチケット(普通に行くと不便で長い。)を買って、ここは宿もやってるそうなので、ついでに一泊しようかと考えていた。
・・・のだが!
受付の生き物(種別:メス)が異常に感じが悪いのだ!
何を聞いても、紙に値段を書いて見せるだけ、私などいないかのように目はあさっての方向を見てる、同僚と別の話で大笑い。
そして、ティカルは当日申し込みは無理だと言う!
私は一瞬、「そうだよな。笑顔0円なんて日本だけだよね。日本並みのサービスをここに求めちゃいけないんだ。」と折れようとした。
が!どうしてもどうしても、こいつにお金を渡して、こいつからチケットをもらうのがいやだった。
そういや、この会社、フローレス島にも窓口があるって言ってたぞ。そっちに行ってみよう。
私は、「Basta!(バスタ!もういい!)」って言ってそこを出た。
↑
レジェノ橋。向こうがフローレス島。
歩いてすぐ、フローレスで一番安いと言われる宿「Jade(ハデ)」があったので(ハデて。)、そこにチェックインし、荷物を置いてそのままフローレス島へ歩く。
ほんとお金があったら楽しそうな街~。どのホテルも湖に向かって建ってて高そう。
さて、フローレス島の「San Jhan」社に来た。
女の子が一人だけカウンターにいた。
今日、ティカルに行きたいんだけど、って言ったら、「じゃあ、今からだったら9時からと10時からって感じだけど、どっちがいい?」だって!
行けるんじゃん!あいつ~!キ~ッ!
明日のパレンケ行きも無事ゲット。ほんと、あそこで折れなくて良かった~。
「ほんとは本島のほうに行ったんだけど、感じ悪かったからこっちに来たんだ。正解だったよ。」って言ったら、「ありがとう」ってうれしそうだった。
ほんと、スペイン語やっといてよかった~。と、つくづく思った。
なので10時5分前に出ておいたのに、10時になっても10分過ぎても20分過ぎても来ない。
私は、ほんとにブッキングされてるのか不安になって、悔しいが、最初のSan Jhan社へ行った。
まだ来ないんだけど、って言ったら、あいつは「フローレス島を回ってくるから、遅いのよ。もう少し待ちなさいよ、ぶひー。」って言った。
そこへタイミングよく、そのバスが到着。
欧米人が5,6人。日本人カップルが1組いて、「日本の方ですか~。」って声をかけてもらった。
すごく感じがいいご夫婦。
二人で世界を一周新婚旅行してる文野夫妻。
その夫妻からいろいろおもしろい話を聞いたのだが、それはまた後日の記事「国境越えのちょっとおもろい話」にて!
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