


プレビューを観た友人から、すっごく良かったよっ
チケット買い増しした
、と感想が。


おー♪いいねぇ

プレビューから一ヶ月も経って、ようやくマイ初日。
当日のキャストはこちら 

初めのうち、洋物なのにほとんどのキャストが黒髪(特に子役と男性陣)な事に目がなんか慣れずにいた…宝塚とか東宝ミュージカルってカツラとか地毛を染めたりで、洋物芝居はブルネット(黒)、ブロンド、栗色、アッシュ、など色んな髪色の登場人物がいるでしょ?
子役に髪を染めさせるのはダメだと思うし、場面が進むうちに段々と気にならなくなったけどね。
地方の炭鉱町という事で、この作品では筑豊(福岡県の炭鉱町)の方言を…これにはすぐ馴れた。
(私の母方の親戚はほとんど博多弁なので、少しニュアンス違うけど、理解できるおかげも有るかな)
日本で炭鉱町というと、夕張(北海道)やいわき(福島)などあるけど、私の中で炭鉱町というと筑豊がピンとくる(朝ドラ「あさが来た」「花子とアン」でも筑豊訛りは使われてたね)
福岡県って、九州ってだけで温暖に思われがちなんだけど、日本海側でもあるから冬はかなり寒いしさ。
ただ、クリスマスの場面で当時の
首相マーガレット・サッチャーを皮肉ってのナンバーは、イギリス版ほど可笑しみというかは伝わらないような…。

(自分のなかで、数年前に亡くなった偉大な政治家である彼女を悼む気持ちのほうが先になってしまうのもある)
ま、そういうのは置いても、ビリーもマイケルもピッタリ

ビリーのやんちゃな真っ直ぐさ、よく出てたなぁ。
バレエはまだ荒削りな感じだけど、才能を見出だされてこれから本格的にロイヤルで学ぶ、というストーリーのビリーと合ってるし。
シェネやフェッテとかの回転系のパや、側転とかのアクロバットやタップ、上手くて拍手

マイケルが、いかにも'マイケル'らしくて、愉しいオモチャ箱みたいな子。
こんな弟がいたら、自分の服やアクセサリーを勝手に(そして雑に)使われそうでイヤだけどね

他の出演者たちも素晴らしい

柚希礼音…チエのウィルキンソン先生がなんか予想外に合ってて、パワフルで良いなと。
宝塚トップ時代のチエは、本当に似合う役をほとんどやらせて貰えてなかったのでは?と私は思っている。
似合う似合わないに関わらず、演じるからにはその役を素敵に魅せようとして、かなり努力してるとは思っても、何か本来の持ち味を生かしきるキャラクターや脚本ではないような(ナポレオンとかダニーとか)あくまで私見だけど。
トップ時代で好きだなと思ったチエの役はエリヤーフー(ハプスブルクの宝剣)とロミオ(初演のほう)位かなぁ…。
チュチュ姿がオソロシク逞しかったのはご愛敬。これが上野水香さんばりのバレリーナ体型じゃ役柄と合わないし。
テレビドラマでは、ちょっと怖い人の役をよくやってらっしゃるイメージの、根岸季衣さんのビリーのおばあちゃん、飄々としつつ底のほうにある、あったかさが好き

ビリーの父役の益岡さんがまた良いんだ…
本当にこういう人いるなー、とリアリティーある存在感で。

ネクタイ姿の慣れなさかげんとか、ロイヤルバレエでのオーディションの時の大貫さんとのやり取りが楽しすぎた…男性舞踊手の王子役などでの白タイツにサポーター姿は…まじまじとは、ねぇ

バレエ教室のピアニストの方とか、炭坑夫仲間とか、色々と凄い!と思える方が脇でガッシリ支えていて、本当に大充実な観劇だったなぁ。
次に観る時はビリー、マイケル、お父さん、おばあちゃん、が違う方のになるのでそれはまた楽しみ



(吉田鋼太郎さんで筑豊言葉を聞くと、花子とアンの世界になりそうだけど)
映画やライブビューイングでは何ヵ所かで呆れるほど泣けて仕方なかったのが、この時は感動してるのに涙は出なかった…でも沢山笑ってキュンとして、結末を知っていてもドキドキして、楽しかったー



ミュージカルって、生の舞台って、素敵


