ドット絵の時代2 ~PC98用ドット絵ツール~ | StudioMUGENKAI BLOG

StudioMUGENKAI BLOG

スタジオ無限界のブログです。関連業務のMU-PHOTOと合わせ、お知らせ、作品展のお知らせ、クリエイティブな記事などを掲載しています。

唐突に書いた前回のドット絵記事。

唐突だったに関わらず、今回に続いてしまう。


前回、当時のドット絵ツールの話をしたが、
では!と、眠っているPC98を引っ張り出し、
グラフィックソフト「Z's STAFF Kid98」と、
「マルチペイント」を、
もう20年ぶり以上かな、動かし、

デジカメで撮ってみた。


当たり前な話、当時のパソコンに
USBは無く、インターネットにも繋がらず、
かといって、今、使用しているパソコンに
フロッピードライブはすでに無く、
また、別のパソコンを経由させて
ファイルを持ってくる気力は無いので、
今回は、画面撮りのみでご了承を。


…というわけで、
その昔の愛機の一つ、PC-9801BS2。
FM-TOWNSのモニターを用いて表示した。


MUGENKAI BLOG-PC9801BS2+TOWNSモニター

昨今の方は、
WindowsやMacのOSが普通であろうが、
当時のパソコンはMS-DOSであり、
WindowsやMacの様なビジュアル志向のOSではない。


しかし、真っ黒画面のプロンプトから、
いちいちDOSコマンドを入力していては効率悪いので、
「FILEMTN」や「MIFES」といった
ファイル管理ツールを使い、
それ上でファイルの操作管理を行っていた。

 ※上の画像に映っているのは、FILEMTNの画面。


---------


さて…
Z's STAFFを起動し、幾つかのパネルを撮ってみた。


20年以上も昔のグラフィックソフトであるが、
 (ハード的に、4096色中16色しか表示できない)

こうして今、改めて使ってみると、

ビックリするような便利機能もあり、

今でも充分に使い勝手ある、
よく出来たドット絵ツールである。


このZ's STAFFや、当時を知っておられる方は、
懐かしい~でしょう。


‥で、画面の紹介。
最初に、ファイルのパネル。
サムネイルは無いものの、
これだけ充実した表示類と機能である。


MUGENKAI BLOG-Z'sのファイルウィンドウ

これはカラーパネル。
デフォルトは、デジタル16色であるが、
16色内であれば、肌色などの中間色を作ることも、
スクリーントーンの様なパターンも作れる。
この機能を使い、前回に説明した
タイルパターン色を作って登録する。


MUGENKAI BLOG-Z'sのカラーパネル

今回、その当時に描いたドット絵を見返してみたら、

前回に紹介した肌色のタイルパターンが、

もっと凝って描いていたのに気付いた。

なので、前回の記事に追記した。


次に、ペンツール。
ペンも多彩に揃っている。


MUGENKAI BLOG-Z'sのペンツール

改めて驚いたのは、サークル線を描く機能。

上の画面のように、始まりと終わりの位置を

扇状に指定し(この際、大きさも自在に決められる)、

クリックすると、その範囲だけサークル線が描ける。

これは、使いやすくて便利。


そしてこれは、ルーペ。
拡大表示して、ドットを打つ!打つ!打つ!
拡大率が3種あり、縦や横に広くも表示出来る。


MUGENKAI BLOG-Z'sのルーペ

MUGENKAI BLOG-Z'sのルーペ2

最後に、環境設定パネルも撮ってみた。

当時を知らないと、

PC-9801RA~って何??

RS-232Cって何???であろうが、

このパネルで各自のパソコン環境を設定する。


MUGENKAI BLOG-Z'sの環境設定

-----


そして、前回パッケージを紹介した

「マルチペイント」の画面も撮った。


このマルぺになると、

画面中にずらーっとパネルを配置でき、

作画作業がし易くなっている。

また、ルーペウィンドウも自在な大きさに出来る。


MUGENKAI BLOG-マルぺの画面


この他、ファミコンやPCエンジンの

ドットエディタも残っているのだが、

この場に載せるのはあまり良くないので、

パソコンの二つのみとした。


---------


せっかく引っ張り出した昔のパソコン。

PC-8801MRも動くので、

88用のグラフィックソフトなど、

動いたらまた紹介しようと思う。