ドット絵の時代3 ~PC88用ドット絵ツール~ | StudioMUGENKAI BLOG

StudioMUGENKAI BLOG

スタジオ無限界のブログです。関連業務のMU-PHOTOと合わせ、お知らせ、作品展のお知らせ、クリエイティブな記事などを掲載しています。

ドット絵記事の最後は、

PC88のドット絵ツールを載せることにした。


時代は、前の記事

「ドット絵の時代2」よりも昔になる^^;


----------


それでは始めるとして、

まだ動く愛機、PC-8801mkⅡMRである。


MUGENKAI BLOG-PC-8801MR

以前にも載せたが、当時のカタログ。


MUGENKAI BLOG-PC8801mk2MRカタログ

PC88用のグラフィックソフトには、

これまで何度も名前が出ている

「アートマスター」もあるが、

私はPC98版しか使っていなかったので、

今回は、次の二つにした。


まず、「LALF」。

アドベンチャーゲームなどを制作していた

メーカーが作ったグラフィックソフト。


当時の時代、ハードのスペック、

プログラム環境、メモリの無さなどもあり、

当時のアプリケーションは使い易いとは言えないが、

それでも、さすがにゲームを制作しているだけあり、

頑張れば描ける。

 ※実際、PC98を使ってゲーム開発をしていたので、

  PC88で絵を描くことはあまりしていない。


MUGENKAI BLOG-LALFメニュー


メニューのアイコンを

ご覧になると察しがつくかどうか、

当時のグラフィックソフトとしては多機能。


これはカラーパレット。

デジタル8色によるタイル色を作って登録してある。

男用の肌色、女用の肌色、

その他、よく使う色のグラデーション。


MUGENKAI BLOG-LALFカラーパネル

次は、ドット絵ツールに欠かせないルーペ。


MUGENKAI BLOG-LALFルーペ

そして、次のグラフィックソフトは、

「MagicPaint」というソフト。

起動はしたが、上手く動かなかったので、

メニューだけ撮ってみた。


MUGENKAI BLOG-MagicPaint

このグラフィックソフトは、

ゲームの仕事がしたい!と

ゲーム会社回りを始めた頃、
皆さんご存知の大手ゲーム会社の

プロデューサーさんが、学ぶためにくださったもの。

このツールで、初のドット絵を描いた。


--------


内容が薄い記事になってしまったが、

ちょっとオマケ。


その当時、

アスキー発行のゲーム誌「Login」が、

ゲームを作ることが出来るツールを提供していた。


例えば、「RPG」「横スクロール」「シューティング」、

または、「まみりん」というRPGツール。

 (これらの他にもある)


MUGENKAI BLOG-ゲームツールのフロッピー
実物のフロッピーディスク。
当時あったゲーム自販機「タケル(ブラザー工業)」で
購入出来たりした。

この頃、私はまだアニメの仕事をしていたが、

ゲーム会社回りで気持ちに火が付き、

これらゲーム制作ツールを使って

数本のゲームを作り、同時に、

ゲーム制作の基本を学ばせて貰った。


まずこれは、

「RPGコンストラクションツール」を使って

作ったゲームで、

「ウルティマ」や「ドラクエ」のようなマップと

「ザナドゥ」のようなダンジョンやバトルが作れる。


MUGENKAI BLOG-LoginRPGツールで作ったゲーム
コピーライトを見ると、KOEIとあるので、
当時(1986年)の光栄さんが開発したようだ。

ちょっと記憶に薄いのだが、

素材として入っていたマップチップや

キャラ絵を用いたり加工して制作したと思う。



次は、気合入れて作り上げた

横スクロールアクションゲーム。

これは、ほぼ全部の絵を描き、

メカニカルなサイバー世界観に仕上げた。

気合入れて多彩なステージや仕掛けを作ったので、

もっと撮りたかったが、

時間も無いのでステージ1のみにした。


MUGENKAI BLOG-Loginヨコスクゲームツールで作ったゲーム


この当時から、ビックリな年月が過ぎているが、

クリエイションへのエネルギーや想いは、

その当時も熱くあり、今に至るまで、

ず~っと続いているんだなぁ…と思う。


----------------


ドット絵話、何気に始めたはずが、

3回にも渡ってしまった。


当時のドット絵関係、

まだまだ紹介出来ていないものはあるが、

とりあえず、ひとまず、以上としたい。