企画モノのライブイベント
企画モノのライブイベントってどうなんでしょ?
リチャードの場合、レコード・CDでもコンピレーションとか好きではないし、ベスト盤もいまいち好きではない。ライブでもフェスとか企画バンドとかセッション系も好きではないので敬遠してきている。できれば、そのアーティスト単体の公演が観たい派なのだ。それでも、今考えると観ておけば良かったなと思うイベントがある。
Live Under The Sky(ライブアンダーザスカイ)。
田園コロシアム時代に2年連続で ”会場内で”観ているがのだが、会場がよみうりランドに移ってからも観に行けば良かった。特に、1981年、大雨のPaco De Lucia(パコ・デ・ルシア)は凄かったし、同じ年のHerbie Hancok & Carlos Santana (ハービー・ハンコック&カルロス・サンタナ)は印象に残っている。Tony Williamsも居たし…。
最近では、単体でガッツリ観ている事もあり、Larry Graham & Marcus Millerには興味が湧かなかったし、東京JAZZでRufusがTOPホーンセクションだけならともかく、訳わからない邦人をゲストに呼んでしまった黒歴史ライブにも、もちろん行かなかった。
セッション系ミュージシャンが集まるとセッションになってしまう傾向も良くある。もちろん、"Who Is This Bitch Anyway?" Reunion Tourみたいに長老達の熟練技で再現しちゃうぜ!になるとセッション系パフォーマンスにはならないし、何回観ても素晴らしい。2回しか観てないけど。
セッション系寄せ集めバンドなので、全く期待せずにギタリスト中心で観に行ったら、Show全体が素晴らしく構成されていて、最高に幸せな時間が流れた!って事もある。
2009年 ”Patti Austin -AOR set-” @ Billboard Live Tokyo。
Patti Austin (Vo), Paul Jackson Jr (Gt), Greg Phillinganes (Key), その他メンバーだった。他のメンバーも含めて、遊び心満載の素晴らしいパフォーマンスだった。2012年にメンバーを変えて同じ-AOR set-で来日したのだが、Patti Austin自身は素晴らしかったが、2009年の様なShowでは無かったし、Showとしての印象は大きく違った。
一方で大好きなんだけど、最近のパフォーマンスをYouTubeなどで観ていて残念な感じだから、単独で来るんだけど観に行かないっ!っていう場合もある。
2012年 “Patrice Rushen & Friends”。
大好きな頃のアルバムから演るっていう事だったし、好きなCotton Clubだったので、最後まで迷ったけど行かなかった。結果、正解。観に行った周りの方々の反応が…。昔のレベルのパフォーマンスを求めてしまうので、あまりにも歌の劣化が凄いとガッカリ。
あれから3年、結構、同様の内容でパフォーマンスを継続している様子のパトリース。そろそろ勘が戻ったんじゃないかな?と期待している。
そんな中、謎の企画を発見したので、速攻チケットを確保した。
2015年10月13日(火),14日(水) “GOLDEN GROOVE presents DANCE CLASSICS” @東京ドームシティホール。
Patti Austin (Vo)
Patrice Rushen (Vo? Key?)
Paul Jackson Jr (Gt)
Greg Mathison (Key)
Abraham Laboriel (Ba)
Bill Maxwell (Dr)
Justo Almario (Sax)
Luis Conte (Per)
2009年のPatti Austinの時は3人のコーラスも素晴らしい働きだったので、今回、コーラス隊が居ないのが気になるが、密かに期待している。東京ドームシティホールという事は大きめのライブハウスって感じだし、オーディエンスの盛り上がり次第でバンドもノッてくるかもしれない。ベタな曲しか演らないかもしれないが、楽しみにしている。
ちなみに2015年10月12日(月祝)は体育の日。
ベタな曲は演らないMUGEN Blasters(ムゲンブラスターズ)のノンストップ ファンク カバーを聴きにきませんか?
対バンは強力なディスコバンドです!
さらにCHICファンならみんな知っている(!?)人見さんがDJタイムを担当。
開場から打ち上げまで全部丸ごと楽しめちゃいます。
「踊って行こう、BENTENで」‐DJスタイルと生バンド演奏の両方を一度に楽しめるイベント‐
17:00- DJ 人見欣幸(ひとみ・よしゆき)
17:30- Benten Central Station
18:30- DJ 人見欣幸(ひとみ・よしゆき)
19:00- MUGEN Blasters
チャージ 1,500円+ドリンク600円
※演奏終了後、同じ場所でゆる~く打ち上げもありますので、そのまま続けてご参加しちゃって下さい。
ライブカフェ弁天
〒164-0012 東京都中野区本町4-39-7(東京メトロ丸ノ内線 新中野駅より徒歩3分)
03-5340-8270
HomePage:http://www.benten55.com
お客様の反応
今まで実際にあったオーディエンスの反応を想い出して書き出してみた。
「自分の知り合いでは無い方」「対バンのメンバーでは無い方」がたまたまMUGEN Blasters(ムゲン ブラスターズ)のパフォーマンスを観てくれた時の反応。
何かのご縁で初めてMUGEN Blastersを観に来てくれた方もの反応も含む。
■演奏中
ニカ~っと微笑みながら観ている。(男性 外国人)
率先して会場を盛り上げようとしてくれる。(男性 もしくは外国人の女性)
腕組みして怖~い顔でステージを見ている。(後に、とあるソウルバーのマスターと判明)
腕組みして怖~い顔でステージを見ていない。(後に、とあるボクシングジムの会長と判明)
ギターやベースの演奏を凝視している。(男性が多い)
いつの間にかステップを踏んでいる。(男女とも)
目が合うとニコっとしてくれる。(女性に多い)
目が合うと目を逸らす。(男女とも)
多分、初対面っぽいが、その場に居合わせた人同士で一緒に踊っている。(男女とも)
デジカメやスマホで写真を撮りまくる。(男性)
何かに反応して大笑いしている。(男女とも)
壁際で頭を抱えている。(男性)
パフォーマンス途中でライブハウスから出ていく。(男女とも)
苦笑いしている。(男女とも)
ライブであまりカバーされない曲を演奏しはじめた瞬間に「あっ!」という表情になる。(男女とも)
■演奏終了後
声を掛けに来てくれる。(男女とも)
次回はこのアーティストの曲を演って欲しいとリクエストして来てくれる。(女性が多い)
暫くしてからメッセージをくれる。(男性に多い)
その日のうちにTweeterに感想をコメントしてくれている。(男女とも)
どの反応も正解!ライブハウスに来たら、後は自由に楽しんで欲しい(笑)。
お一人でふらっとライブに立ち寄ってくれる方々も多いMUGEN Blastersのライブ、
次回は9/5(土) 六本木です。益々 脂がのっているMUGEN Blastersは20:00からの出演です。
Charge ¥2,000+1 drink
Club EDGE 六本木
東京都港区六本木5-18-21 FIVE PLAZA B2F
TEL/FAX 03-3505-4561URL http://www.club-edge.net/
Isley Brothers 23枚組、 目玉の1枚で涙が止まらない!
ダブって無いのは写真の3枚のみ。
Live At Yankee Stadium (T-Neck, 1969)
In The Beginning…The Isley Brothers & Jimi Hendrix (T-Neck, recorded 1964-1965; remixed/released 1971)
Wild In Woodstock / Live At Bearsville Sound Studio 1980
そもそも、これ以降にもたくさんアルバムリリースしてますが、1983年リリースのBetween The Sheetsまでしか入ってません。でも、一番好きな時代の音源全部入り!殆どのアルバムはボーナス音源入り。
Jimi Hendrixの音源は、断片的に持っていたけど、こうやってまとめてくれるとありがたい。
今回のBox Setの目玉、Live At Bearsville Sound Studio 1980がヤバいです。スタジオライブなので音がイイ!ライブなのでバンドの演奏がライブ感満載。ギターの音がチューブアンプの音してる。選曲が最高。
ここ数年で1番の当たりの音源ゲットしました。
1980年頃のメンバーでこの選曲のライブを聴ける幸せ!
こんな素晴らしい音源、なんで今まで出さなかったんだ?
Ernie Isleyを観てギター弾くのを再開したリチャードとしては、涙が止まらないです。
楽しく終了!MUGEN Blastersライブ@Welcome Back
2015/8/8(土) MUGEN Blasters ライブ @ 大塚Welcome Back、楽しく終了。
イベントにご来場頂いた皆様、本当にありがとうございました!対バンの皆様、ウェルカムバックの皆様にもお世話になりました。ありがとうございます!
今回はChic tribute band「Very’s」主催でイベント「Saturday Dance Dance Dance Fever Vol.1」にDisco Band「OFAS」と一緒に参加。その他に角松敏生tribute band「Sound Express」とオリジナルロック「Marble Foggy Pitch」も参戦。
JR大塚駅から徒歩3分、大塚Welcome Backは観に行った事はあっても出演は初めてなので嬉しかった。グランドピアノが売りのライブハウスで、どちらかというとJAZZ向き。PAスピーカーもそんな感じの構成。ムゲンブラスターズの様なファンクバンドにはサブウーファーが無いのはキツイが、そこはPAさんの腕でカバー。
幅広ステージだが奥行きは無い。様々なファシリティ状況でパッとパフォーマンスする事もバンド活動していく上で重要だと思っている。客席のど真ん中に柱があるとか、お客様に不都合な構造は避けたいが、バンド側だけに多少の不便があっても、それは気にしない。バンド側が上手くやれば、ハコ側がオペレーションでカバーしてくる事が多い。今回のWelcome Backの様に演奏終了直後 PAさんがステージセッティングを直しに来て「お疲れ様!(ニカっ!)」とかされたらOKなんです。受付のお嬢様も出番直前にリチャードのコスチューム見て「アミアミが凄いですね!(ニカっ!)」。
イベント終了直後にWelcome Backのホームページにお店の方が出演バンドに対するコメントをアップしていた。
『こちらもまた、パフォーマンスが奇抜で目を引くファンクバンド「MUGEN Blasters」。真っ赤な衣装と、それに負けない個性的でノリのいいメンバーが最高にHAPPYな空間でした!』
パフォーマンスが奇抜!? そ、そう?
ちょっと問題だったのは大塚周辺のコインパーキング事情。料金かなりお高め。その上、最大料金の設定も4時間とか短い。この街には車で来ないでね!的な印象。お盆休み最初の土曜日で東名上りも首都高速3号線も朝から渋滞だったので早めに行動して良かった。
MUGEN Blastersのステージ、良い感じでパフォーマンス出来た。MUGEN Blasters観たいっ!って思って見に来てくれる方々に恵まれ嬉しい。対バン目当てで来場された方々でも、初めてMUGEN Blastersを観てくれた方々も、その場で対応して盛り上げてくれてバンドの黒汁パフォーマンスはパワーアップ。今回はMUGEN Blastersのバンドロゴを作ってくれたデザイナー エイメスさんも来てくれた。最近Very’sのロゴも彼女が作ったので、それもあってのご来場。「やっぱり生音は良いねー!」とのお言葉を頂いた。演奏中に壁のMUGEN Blastersフラッグが剥がれちゃったのはご愛嬌。
観てくれている全ての人に少しでも楽しんでもらえる様に、いろんな部分でエッセンスを混ぜて出している。コスチュームも一つのエッセンス。
前回7月のステージではリチャードのモッコリで盛り上がっている男女がいたが、今回はなぜかリチャードのムチムチヒップが話題になっていた模様。いつもよりオシリ感が強調されていたらしい。ステージに上がった時から会場がザワザワしているのは分かったが、パフォーマンスが終わるまで何の事だか分からなかった。オシリ、大きいんですよ。決して、先日のLenny Kravitzみたいにレザーパンツが破れてノーパンなのに前面全開になった、みたいな事故があった訳では無いです。いつもの事だが、ボーカルSUGARちゃんのコスチュームにはかないません。
(画像は貼らない 笑)
今回のステージ、ファンクギターな音が出ていたのかは誰かに聞かないと分からない。誰か教えて~!ステージ上(中音)のギターの音量をもう少し上げないといけなかったな。ベースの位置からギターの音が聴こえなかったらしい。JC-120の向きも少し変えればよかった。サウンドチェックの時間が少ないと本番でこれが起きちゃう。
レパートリーから久しぶりの曲を数曲演奏したが、細部をバージョンアップしたので曲全体のクオリティは上がった。まだまだ良く出来るぞ~!どの曲を演っている時にオーディエンスが盛り上がって、どの辺で少し落ち着いて、、、みたいな感じはステージにいると凄く感じる。これがまた楽しい!
角松敏生tribute「Sound Express」
オリジナルを知らないので専門的な事は分からないけど、爽やかなサウンドが心地良かった。Moonのブルーのギターがステージ映えしてカッコいいし、もう一人の方の古いIbanezのギターもいい音してた。「そう言えば、前に角松敏生のバックコーラスで日本全国を回った人とバンドやったなぁ」とか思い出しながら聴いてました。
オリジナルロック「Marble Foggy Pitch」
知っているロックのカバーも織り交ぜて元気なステージ。メンバーのキャラが立っているのよね。なので、ステージも楽しい。最近、生で聴く機会が少ないサウンドだったので新鮮でした。対バンを観戦する際も自然とやっているのだろうけど、いい感じで盛り上げてくれる。この方々、打ち上げでもそのスキルを発揮。楽しかったっ!
Disco「OFAS」
久しぶりのReddingsカバーからスタート。派手なパフォーマンスのパーカッションが居ないのは寂しいが、その分、フロント二人のステップが効いている。ホーン隊の人数が減るとサウンドが大きく変わるのね。何度も観ているので、細かい所がきになっちゃう。このバンド、これからどう進化していくのか?次にどんな曲をカバーしてくるのか?いろいろ楽しみなのだ。
Chic tribute「Very’s」
最後にスラッシュ的な人の乱入もあり、楽しいステージだった。Nile Rodgersモデルのギター+持込みアンプからは心地良い音が出てくる。今回の一番のツボは、トランペッターの衣装、いいね~。中野ブロードウェイでインド人から2500円で購入したらしい。Al McKayがこんなの着てたなぁと思いながら眺めていた。
次回は2015/9/5(土) MUGEN Blastersライブ@ Clib EDGE六本木で会いましょう!
小川銀次とCrosswind
2015年8月2日、小川銀次が亡くなった。58歳だったそうだ。ご本人のブログを見ると2014年夏頃から癌と闘っていた様で、2015/7/17が最後の書き込みになっている。
1970代後半にリチャードが好きになった日本人ギタリストの3人目が小川銀次だった。竹田和夫→森園勝敏→小川銀次の順番。(その次は芳野藤丸)
当時の小川銀次のギタープレイは「弾きまくるっ!クレヨンで書いた動画の挿絵が見えるっ!」という感じの印象。高校生のリチャードは彼のライブを観ながら何か凄まじいものを感じた。
その後、自分でもレコードを所有したくなり、エルボンレコードという当時ちょっと怪しく思えたレーベルから出ていたCrosswindの1stを買った。一般的なレコード屋では扱っていないのでDisk Union辺りで買った気がする。ちなみにエルボンレコードからは同時期にシーナ&ロケッツもデビューしている。
村山君はギターが上手くて、その上、カッコよかったので忙しい。なので、その後、Lo-Dプラザへはリチャード君は一人で何度か足を運んだ。渋谷屋根裏にCrosswindのライブを観に行った記憶もある。Crosswindを紹介してくれた村山君には今でもとても感謝している。
1980年頃のロッキンfという音楽雑誌にFrank ZappaのDiscography特集があって詳細な解説付き。ザッパを聴きあさっていたリチャードの教科書的な記事であった。これの一部を書いていたのも小川銀次だった。これでまた小川銀次が大好きになった。当時、Frank ZappaとかAllan Holdsworthとかの話を高校で出来る雰囲気は無かったので、この手の話は、もっぱらDisk Unionの店員さんとするか、趣味が同じな仮想の先輩、小川銀次との仮想会話だった。
表参道の地下鉄の駅で、ギグバック2つ抱えてオーバーオールに雪駄の小川銀次を数回見かけた。こちらが「あっ!」って表情をすると、毎回「えっ?(笑)」とか「よっ!(笑)」とか反応してくた。
Crosswindは2ndも謎のエルボンレコードから出たので、もちろん購入。彼がRCサクセションへ参加、弾きまくり具合はCrosswindには及ばないが、彼の名前が一般的に知られるようになっているのは喜ばしい事。
Grecoに特注したアレンビックの様な形をしたギターを使っていて、DiMazio Pickupが搭載されていた。GrecoのオリジナルギターGOシリーズの元になったという噂もある。当時、流行っていたゴダイゴのGOなのかGingi OgawaのGOなのか。
Lo-Dプラザで見た時は、Grecoオリジナルギター→MXR Dyna Comp→BOSS CE-1→ボリュームペダル→MAXON Analog Delayという感じだったと思う。歪はダイナコンプとCE-1の入力レベルで作っていると何かのインタビューで読んだ覚えがある。
そういえば、高校生の頃のリチャードの私服はオーバーオールに雪駄。小川銀次の影響だ。口髭は竹田和夫の影響。ナス型セルロイドのレンズがブラウンのメガネは芳野藤丸の影響。日本人ギタリスト3人の影響を受けた高校生リチャード、見れたもんではない(汗)。
1982年には、謎のエルボンレコードでなくキティレコードから3rdアルバム「そして夢の国へ」が発売され普通のレコード屋さんでCrosswindのアルバムが買える状況になった。音も多少綺麗になって少しは録音にお金が掛かっている感じ。
その後はソロ名義のアルバムが続けてリリースされ、この3枚まではCDを買って追っかけていた。
Private Pieces 1986~1987(1991)
InnerWIND(1991)
InnerWIND2 (1992)
その後、Private Diaryというシリーズで音源が発売され続け、2000年以降に「大銀醸」という12枚組ボックスセット(約3万円)が出た。いつかは大銀醸をと思っていた。2年程前に小川銀次と親しい方とネットで知り合った。「シルバーエレファントでのライブに行きますねー!」とか言ってしまったのだが観に行くことができず。ごめんなさい。でも、本当に観たかった。
小川銀次が参加していたCrosswindのオリジナルアルバムの収録曲は以下の通り。
■「Crosswind」(1978) Elbon Records
猫と小鳥の不思議な旅
流氷
ダンサー
長いレール
だんだん畑で鬼ごっこ
夕やけ
クロスウィンド
■「Crosswind II」(1979) Elbon Records
大きな子供の宝探し
インドぞう
仕事の後のうまい飯
天まで昇れ
夕暮れの海辺
脱走
Crosswind II
■「そして夢の国へ」(1982) Kitty Records
あそこへまっしぐら
みのむし
海太郎とりんご
クロスカントリー
百獣の王
川のほとりで一休み
そして夢の国へ
2012年頃にCrosswindのアルバムがCDで再発され、ボーナストラックでライブ音源まで入っている。1stと2ndは今でも愛聴盤だ。小川銀次が亡くなってしまい市場に少しだけ残っていた再発CD在庫も無くなりつつある。小川銀次のCrosswindに興味を持った方は、是非、Crosswind 1stを聴いてみて欲しい。粗削りだが生々しい小川銀次20代前半の弾きまくりを楽しめます。
リチャードのテレキャスターサウンド
3年間くらい、MUGEN Blastersで使うのはTelecaster Typeのギターが多い。Electric Guitarの中では古くからあるシンプルなギター。リチャードの私見だが、3way BridgeのTelecasterは、ハムバッキングピックアップを搭載したGibson系ギターやシングルコイル3発搭載のStratocasterより演奏の粗が出やすい気がする。6way Bridgeの現代版Telecasterの方が格段に使いやすい。リチャードは3way BridgeのTelecasterを使っているのだが、それはサウンドに特徴があるからです。音質の違いは弾き比べないと分からないが、弾き比べると全然違う。
さらにTelecasterは、搭載しているピックアップによってもサウンドが大きく変わる。
2014年末までメインで使っていたのはSeymour Duncan STL-3 Quarter Pound pickups set on Moon Telecaster。パンチがあるクリアで素晴らしいサウンド。ポールピースは太めの1/4 inch (Quarter-inch)、Alnico Vマグネット使用。
2015年からメインで使っているのはNordstrand NVT A3 pickups set (with hot bridge pickup) on Bacchus T-Standard。枯れた古い感じのサウンド。Alnico IIIのマグネットとフロントピックカバーがNickelである事が出音に大きく影響していると思われる。
アルニコ マグネット(Alnico)は、アルミニウム(Al)+ニッケル(Ni)+コバルト(Co)から鋳造された磁石という意味らしく、AlnicoV(5)とかAlnicoIII(3)など番号が大きい方が磁石が強い。
NordstrandはElectric Bass用のReplacement Pickupで有名なのだが、ギター用ピックアップも出している。2014年後半にYouTubeでたまたまTelecaster用のを見つけて気に入って購入した。
手に入れるのに数か月掛かった。特にフロントピックアップとフロント+リアのミックスの音色が気に入っている。
バンドで音を出すと、前のQuarter Poundの時はギターの音がグングン前に出てくる感じで気持ちいいのだが、Nordstrand NVTに変えてからはバンドの音に埋もれちゃう感じ。MUGEN Blastersは楽器はギター・ベース・ドラム・キーボードと少ないので各パートが出す音は重要。それでもギターの音がバンドサウンドに埋もれちゃう。別の言い方をすると、いい感じでバンドサウンドに収まっている。前は「ギターの音だぜ!ガツーン!」って常時分かりやすかったが、前と比べると「あれ?ギター聴こえない?あっ鳴っているのか…」みたいな感じになる。
MUGEN Blastersでは「各パートの演奏を聴かせる」という事は「しない」ので、アンサンブルのみを重視。ギターを音が分かりやすくしたりして目立つ必要はない。
Old Schoolの曲をカバーするので、各楽器はいまどきの音ではなく昔の音を出していきたい。
そんなサウンドを追究しているMUGEN Blasters、次回のライブは2015/8/8(土) です。是非、聴いてみて下さいませ。そしてライブの後に、あーだこーだと一緒に楽器について語りましょー!
2015/8/8(土) 開場15:00
イベント名「Saturday Dance×3 Fever Vol.1」
MUGEN Blasters 18:30~(5バンド中、4バンド目の出演)
1500円+1ドリンク500円(チャージ1500円で全部のバンドを観れます)
大塚 Welcome Back
東京都豊島区南大塚3-44-11 フサカビル B1F (JR大塚駅下車 徒歩3分)
TEL 03-5957-5141
8/8のライブに向けたJC-120のセッティング
MUGEN Blastersライブ@弁天、ありがとう!
ぐるぐる君ミニ 注文!
チューナーは製品によって精度が違うし、その差が歴然。精度の高いチューナーで調整したギターは気持ちイイ度が高い。ギターを弾いていく上で外せないアイテムだ。
■バンドでギターを弾く上でチューニングは大切。
ギターのチューニングが合っていると弾いている側も聴いている側も気持ちいい。ギター自体がチューニングが合いづらい構造だし、弾き方によってもチューニングがズレてしまう。リチャードが持っているMadarozzo MadRose Deluxeというギターなんて、オクターブチューニングを合わせるのが至難の業。
ギター自体のチューニングが合った状態で弾くと、ギターでコードを弾いた時の響きが綺麗に鳴るし、キーボードとはばっちり音が合うし、少し上手くなった様にさえ感じる。この状態にする為には、ライブやリハーサル以前に、自宅などでオクターブチューニングという調整をしなければならない。開放弦で弾いても12フレット(1オクターブ上の音程)で弾いてもチューニングが合っている状態に調整しておく。
凄くいい耳を持った人は不要なのかも知れないが、オクターブピッチは、殆どの人はチューナーで確認しながら調整する。
4~5年くらい前まではKorg Pitchblackという定番のチューナーを使っていた。何処にでも売っていて手に入れやすいし、手軽で使いやすかった。でも、今では使っていない。Korg Pitchblackなどの普通のチューナーの精度は±1 centっていうのが普通。TC ElectricのPoly Tuneシリーズはクロマチックモードの時のみ±0.5 Cents。
■現在の自宅チューニング用:「Peterson Strobo Soft 2.0」
Windows PCで動くアプリケーションで、自宅でギターを弾く時や、オクターブピッチを合わせる時に利用している。精度は±0.1 Cents、つまり以前使っていたKorg Pitchblackの10倍の精度。これでオクターブピッチを調整してしまうと、もう精度±1 Centのチューナーには戻れない。ギターの響きが違う。
Petersonのストロボチューナーは昔から有名なのだが、とにかく高い。今でもStomp Boxタイプのストロボチューナーを買おうとすると3万円以上はする。いろいろ調べていたらWindowsやMac用のアプリなら1万円程度で買える事が分かり、それ以来、ずっと愛用している。
反応速度は速いし、色々なグラフが見れるし、ノイズフィルター機能も良く出来ていて、PCの前に座るとノイズを拾いまくるシングルコイルピックアップでもストレスなくジックリとチューニングが出来る。手放せません。
数年前にはiOS用のiStroboアプリ(機能は最小限)が1000円位で発売されたので、iPhoneにはこれもインストール済み。
自宅では精度±0.1 Centsのストロボチューナーを使い、ライブやリハーサルではエフェクターボードに組み込んだ精度±1 CentのKorg Pitchblackという期間が続いた。何しろPetersonのStomp Box(床置き)タイプは高価。Korg Pitchblack+という上級機種は精度±0.1 Centsだがデカ過ぎる。Korg Pitchblack proというのはラックマウント式なのでもっとデカい。そもそもクリップ式チューナーは格好悪いし音を拾いにくいので嫌い。(複数個所有はしてはいるが…)
そんな時、弟が見つけてきたチューナー、Sonic Research ST-200(通称:ぐるぐる君)。こいつが凄かった!
■現在のエフェクターボード上のチューナー:「Sonic Research ST-200」
このグルグル君、精度はなんと±0.02 Cents。普通のチューナーの50倍の精度。Petersonの5倍の精度。さらに音程を拾う速度が激速や。True bypass。そして小さい。MXRタイプのエフェクターより少し小さい。頑丈だけど軽い。確か14,000円位で購入した。使い慣れたら、ぐるぐる君以外は使いたくない。
H 11.2cm x W 6.1cm x D 3.4cm。246g。
このチューナーの問題点は売っていない事。一時期、日本に大量に安く入って来ていたが今は中古でしか手に入らない感じ。エフェクターボードを持っていかないリハーサルやセッション用にもう1台欲しかったんだけど、既に製造は終了しているらしい。(ST-200は2008~2015まで製造)
1週間くらい前に突然、Facebookで情報が流れてきた。
「Sonic Research ST-300. Pre-order now! Shipping mid-July 2015」
おおぉぉぉぉぉー!
■ぐるぐる君ミニを注文。
Westlake Village, CaliforniaにあるSonic Research社、ホームページを調べてみると、確かにST-300が載っている。7月中旬にST-300 miniを出荷開始して、8月にST-300(普通サイズ?)を出荷開始するらしい。「ぐるぐる君ミニ」は最近流行の小さいエフェクターサイズ。アルミダイキャストケース。電池は入らないらしい。
H 9.5cm x W 4.0cm x D 3.0cm。154g。
もちろん精度は±0.02 Cents。さらにお値段$129.99 (16,500円位)。日本のショッピングサイトでもチラホラ出始めているがお値段22,000円前後。ちと高い…。
というわけで、さっそく本国へ直接注文してみた。送料は普通か速達を選べる。
Priority Airmail 6-10 days $24
Global Express 3-5 days $32
Sonic Research ST-300 mini $129.99
Priority Airmail 6-10 days $24
合計 $153.99(19,000円位)もしかしたら数百円の関税がかかるかも。
いつ届くかなぁ。ミニじゃないST-300も気になる。早く発表されないかなぁ。