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■なぜ眠ると記憶が強化される? 睡眠研究者「ノンレム睡眠、レム睡眠いずれも大切」
睡眠中に記憶の固定、強化が行われていると言われ、眠ることが記憶に大きく関係しています。では、どのようなメカニズムで記憶の強化は行われるのでしょうか。名古屋市立大学教授の粂和彦氏は「二つの仮説があります」と語ります。粂氏による新刊、朝日選書『脳がないのにクラゲも眠る 生物に宿された「睡眠」の謎に迫る』(朝日新聞出版)から抜粋・再編集して、「睡眠と記憶の関係」についてお届けします。
では、記憶の強化はどのようなメカニズムによるものでしょう。二つの仮説があります。一つは、いま紹介した「リプレイ仮説」です。睡眠中に覚醒中と同じ回路が活性化して強化されるというもの。ひらたく言うと、寝ているときに復習するという説です。
もう一つは「シナプス仮説」、もしくは「シナプス恒常性仮説」と呼ばれるもので、覚醒中にシナプスが活発に活動するので、寝ている間にシナプスの活動を抑制して元に戻す必要があるけれど、日中に活性化された部分だけは忘れないように重みづけされるという説です。
例えばシナプスの活性度がもともと100だったとすると活性化しなかったものは、眠ったあとは弱まって80になってしまうけれど、150まで強まったものは少し弱めても120ぐらいまで残って強化される。夜の間にシナプスのダウンスケーリングが起こるというのがシナプス仮説です。
もっとも、睡眠中にシナプスの抑制が起こらないとする研究もあります。2014年に報告されたのは、トレーニングしたマウスとトレーニングしなかったマウスで脳の中のシナプスを比較すると、トレーニング前にはなかった、脳の情報伝達に重要な役割を果たす樹状突起スパインの数が増え、細胞間伝達の効率が強まったという研究です。
このように睡眠と記憶に関しては、世界の多くの研究室からさまざまな研究が出されており、記憶の固定や強化において、睡眠が必要不可欠であることを疑う人はいません。ノンレム睡眠、レム睡眠いずれも大切だということがコンセンサスになっており、ノンレム睡眠では海馬で発生する鋭波リップル、レム睡眠では海馬で発生するθ波、脳幹の橋で発生するP波が記憶の固定化に重要だとされています。最近の研究で、レム睡眠中に光遺伝学を用いてθ波を抑制したマウスは、空間記憶が形成されないことが明らかになっています。
もっとも固定化だけではなく、トラウマにつながるような記憶については消去も大事なはずですが、睡眠中にどんな記憶が消去されるかなど、細かい制御機構はまだわかっていません。レム睡眠P波は、海馬の脳波と協調して作用している一方、ノンレム睡眠のP波は海馬脳波を抑制するなど、ノンレム睡眠とレム睡眠では、記憶固定化において相反する役割を担っているという報告もあり、記憶と睡眠の関係については、まだまだ未解明な部分が多いのが現状です。
※朝日選書『脳がないのにクラゲも眠る 生物に宿された「睡眠」の謎に迫る』(朝日新聞出版)より
【著者プロフィール】
粂 和彦(くめ・かずひこ)
1962年愛知県生まれ。名古屋市立大学大学院薬学研究科教授。分子生物学者・医師(日本睡眠学会睡眠医療指導医)。東海高校・東京大学医学部卒業、大阪大学大学院博士課程修了。立川相互病院研修医、東京大学助手、ハーバード大学研究員、タフツ大学研究員、熊本大学発生医学研究所准教授を経て現職。概日リズムと睡眠の制御機構を研究。Cell、Nature、Science誌などに論文を多数発表。睡眠障害診療も行う。著書に『時間の分子生物学』『眠りの悩み相談室』など。
【元記事】
https://news.y ahoo.co .jp/art icles/d a044179 39c31e5 f4e6ef2 42b46a0 ce953ab 3391
●「平和のための1分間瞑想」
https://www.ra elianja pan.jp/ 1m4peac e
●日本ラエリアン・ムーブメント
https://www.uf olove.j p
●無限堂出版
http://www.mug endo.co .jp/ind ex.html
最後までお読みいただきありがとうございました。