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    なんと「うつ病」にも効果…幅広い効果を持つ「タウリン」が秘めている「すごい力」

    宴会シーズンを乗り切れ! タウリンの超パワー

    タウリンをご存じだろうか。貝類やイカタコ、魚などの海産物に多く含まれるアミノ酸の一種で、昔から疲労回復に効くと言われてきた。韓国では滋養強壮食としてタコを食べる。経験則として知られていたタウリンの効果が、科学的に裏付けされつつある。厚生労働省もタウリンの生活習慣病やうつ病、ウイルス性疾患などを幅広く予防する効果に注目、タウリンの効果を周知させることを後押ししている。

    タウリンとはどういう成分なのか、内科医・血液専門医の久住英二医師に聞いた。

    ウイルスに負けない体はタウリンから

    タウリンはアミノ酸の一種だと久住医師。 

    「体のほとんどの構造はタンパク質でできており、アミノ酸はタンパク質の原料です。ただし、タウリンはタンパク質合成には使われず、アミノ酸として体内に存在します。アミノ酸には体の中で合成できるアミノ酸と絶対に食べ物からとらないといけない必須アミノ酸があります。タウリンは体内で合成できるんですが、それでは足りません」

    半必須アミノ酸なのだという。

    「健康な人は血液中にタウリンが多いことは以前からわかっていました。ただし健康だからタウリンが多いのか、タウリンが多ければ健康になるのかがわからなかったんです」

    2023年にコロンビア大学から衝撃的な論文が発表された。マウスを使った実験で、タウリンを投与したマウスの寿命が延びたのだ。

    「哺乳類でそれが確認されたので、おそらく人間にも同じことが言えるんだろうと思います」

    タウリンの効果は、最近、さまざまな形で判明している。

    「コロナの後の症状が長引いている方は、タウリンの血液中の濃度が低かったというデータがあるんですよ。タウリンは、 白血球の一種である好中球がウイルスを分解・殺菌する“自然免疫”機能の強化、“適応免疫”を担うB細胞の活性化・抗体産生の促進、T細胞の増殖・機能向上といった作用があることも言われています。だからもしかしたらタウリンの血液中濃度を高く保っておいたら、コロナやインフルエンザといったウイルスにかかることを防いだり、長引かせずに済むかもしれない」

    万能薬? うつ病にもタウリン

    タウリンがどのように体内で働き、老化を遅らせたり、生活習慣病やうつ病緩和などに至る多様な効果を発揮するのか、わかっていない部分が大きい。

    「わかっているのはエネルギーの生産ですね。細胞の中にはミトコンドリアというブドウ糖からエネルギーを生み出す器官があって、そこに関係しているらしい」

    細胞がエネルギーを生み出し、それを使って様々な化学反応を起こすことが、すべての生命活動の基本となる。タウリンがそこに働いているのであれば、老化を防いだり、免疫を上げたりする働きがあるのも理解できる。

    タウリンには疲労回復効果もあり、持久力とタウリンの関係を調べた論文が複数出ている。それによるとタウリンを1~6グラムとると運動後の筋肉痛が抑えられ、3キロを走るタイムトライアルでタイムが平均11.9秒短縮したという。発汗作用も上がるそうだ。

    「うつ病にも効くかも知れません。動物に慢性的にストレスを与える実験では、タウリン補充が脳内のドパミン濃度を保つのに役立つことが分かっています。ドパミンは喜びに関連する神経伝達物質ですから、タウリンを摂ることで喜びを感じやすくなり、うつ病になりにくい、症状が軽減する可能性があります。」

    また、うつ病と糖尿病は相互に悪化させる関係があり、うつ病の人は糖尿病になりやすく、糖尿病の人はうつ病になりやすい。タウリンをとることで、糖尿病も抑えられるわけだ。

    タウリンの効果が意外な形で働くのが勉強だ。受験競争が激しい韓国では、学生のストレスがハンパないが、1日3グラムのタウリンの投与でストレスの軽減が認められたそうだ。また腸内細菌が人間の生理に深く影響しているのは、最近よく知られているが、タウリンは腸の粘膜を改善し、修復するという。腸のコンディションを整える働きもあるわけだ。他にも紫外線による皮膚の乾燥を防ぎ、炎症を抑え、血管を修復し、免疫機能を改善するという、健康のためにあるようなアミノ酸がタウリンなのだ。

    「体調がいいといろんな病気も良くなるし、仕事もはかどります」

    海軍も疲労回復にタウリン! 同じ鍋ならカキ鍋や海鮮鍋を

    体にいいタウリンだが、どのくらいの量をとれば効果が出るのだろうか? 東京慈恵会医科大学附属病院 栄養部部長の濱裕宣氏によると、日本海軍ではパイロットにタウリンを飲ませていたのだそうだ。

    「戦闘機に乗りますと急降下するときに重力がかかって、すごく疲労するそうです。丸一日兵隊さんが疲れて使い物にならない。そこで帝国海軍でパイロットにタウリンを飲ませるようにしたら、疲労回復に丸一日かかったのが6時間で回復するようになった」

    軍のシビアな判断で効果があったということは、タウリンは疲労回復に効くのだ。

    「毛髪の発毛作用があるという研究結果もあって、これは皮膚に関係しているからでしょうね」

    タウリンは肝臓に働きかけるため、これからのシーズン、宴会の強い味方にも。

    「肝臓の機能を高めてアルコールなど分解もスムースになりますし、胆汁の分泌を促すのでコレステロール値も下がるので、メタボにもいいですね」

    摂りすぎを心配する必要はありません、とのこと。タウリンは水溶性。仮に大量にとったとしても、余分な量は排出される。

    「タウリンが一番含まれているのは牡蠣で、牡蠣100グラムに1130ミリグラム含まれています。牡蠣100グラムだと5~6個です。だいたいそれぐらい摂れば十分ではないでしょうか。同じく100グラムあたり、ほたてが769ミリグラム、たこが520ミリグラム、エビは多くなくて150ミリグラム。栄養ドリンクに配合されているタウリンは、一般的に1000ミリグラムなので、牡蠣ぐらい」

    栄養ドリンクには意外とタウリンが多いようだ。

    年末年始の宴会シーズン、つまみなら貝類中心、鍋なら海鮮鍋を選んだ方が、翌日に二日酔いや飲み疲れが残らなくていいだろう。

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    久住英二
    内科医・血液専門医

    1999年新潟大学医学部卒業。内科医、とくに血液内科と旅行医学が専門。虎の門病院で初期研修ののち、白血病など血液のがんを治療する専門医を取得。血液の病気をはじめ、感染症やワクチン、海外での病気にも詳しい。
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    濱 裕宣
    東京慈恵会医科大学附属病院 栄養部 部長、管理栄養士

    『その調理、9割の栄養捨ててます! 』や、レシピ本『慈恵大学病院のおいしい大麦レシピ』など多数の栄養、健康レシピ本にかかわる。日常生活のなかで活かせる健康と栄養バランスを大事にし、日ごろから患者の立場に立った食生活の向上指導にあたっている。
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    【元記事】
    https://news.yahoo.co.jp/articles/4e6d2a9340db8e4e7755e037b69dc745583935d7

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