どうも!

 

ネコにもわかるギターの弾き方、ギター講師のヤスオです。

 

 

 

前回の記事(『ダイアトニック・コード9』)では、

メロディック・マイナー・スケールのダイアトニック・コード

について書きました。

 

メロディック・マイナー・スケールのダイアトニック・コードで、

他のマイナー・ダイアトニック・コードには無かったコードは、

Ⅱm7」、「Ⅳ7」、「Ⅵm7(♭5)」、「Ⅶm7(♭5)

の4つということでしたが、

今回は、

コードの使い所などを含めて

もうちょっと詳しく書いていきますね!

(・∀・)/

 

 

 

3種類のマイナー・ダイアトニック・コードを

「ナチュラル・マイナー」

「ハーモニック・マイナー」

「メロディック・マイナー」

の順で並べ、

さらに、

重複するコードを省くと

こうなりました。

 

メロディック・マイナー・スケールのダイアトニック・コードで、

他のマイナー・ダイアトニック・コードには無かったコードは、

Ⅱm7」、「Ⅳ7」、「Ⅵm7(♭5)」、「Ⅶm7(♭5)」の4つ

ということになりますね。

 

でも、

Ⅱm7」と「Ⅶm7(♭5)」の2つは、

メジャー・ダイアトニック・コードと同じです。

 

メジャー・ダイアトニック・コード

ⅠM7  Ⅱm7  Ⅲm7  ⅣM7  Ⅴ7  Ⅵm7 Ⅶm7(♭5)

 

 

なので、

新たに出てきたコードは、

Ⅳ7」と「Ⅵm7(♭5)」だけ!

ということになりますね。

o(^▽^)o

 

 

しかも、

Ⅱm7」と「Ⅶm7(♭5)」は

マイナー・キーではあまり使われません。

 

Ⅶm7(♭5)」に関しては、

メジャー・キーでもあまり使われませんけどね。。

(^▽^;)

 

Ⅱm7」は

メジャー・キーでは

よく使われますが、

マイナー・キーでは

Ⅱm7」ではなく、

Ⅱm7(♭5)」がよく使われます。


 

 

というわけで、

Ⅳ7」と「Ⅵm7(♭5)」だけ

確認しておけば良さそうな気もしますが、

なぜ

Ⅱm7」を使わずに

Ⅱm7(♭5)」を使うのか

気になりませんか?

 

 

 

 → 」というコード進行が

メジャー・キーでもマイナー・キーでも

よく使われます。

 

ツー・ファイヴ・ワン

とか

ニー・ゴー・イチ(2・5・1)」

と呼ばれています。

 

 

メジャー版の「ツー・ファイヴ・ワン」が

Ⅱm7Ⅴ7ⅠM7

で、

マイナー版の「ツー・ファイヴ・ワン」が

Ⅱm7(♭5) Ⅴ7Ⅰm7

となります。

 

 

ここで試しに

Ⅱm7 Ⅴ7Ⅰm7

と弾いてみましょう。

 

キーがAマイナーの場合は、

Bm7 E7Am7

です。

 

 

次に、

Ⅱm7(♭5) Ⅴ7Ⅰm7

と弾いてみてください。

 

キーがAマイナーの場合は、

Bm7 (♭5)E7Am7

です。

 

どちらが

マイナーらしさ

をより感じることができましたか?

 

Bm7 (♭5)E7Am7」のほうが

よりマイナーらしく感じたと思います。

 

マイナー感を出したいから

Ⅱm7 」を使わずに

Ⅱm7(♭5)」を使うわけです。

 

 

ということは、

マイナー感をあまり出したくない時には、

マイナー・キーでも「Ⅱm7 」を使うのも有りです!

 

決して「Ⅱm7 」を使ってはいけない

ということではありませんからね!

そこは勘違いしないようにしてください。

 

 

 

 

 

 

では、

よくあるコード進行で確認してみましょう。

 

Cメジャー・キーのコード進行ですが、

Ⅲ7」という

ダイアトニック・コードには無いコードが出てきています。

 

でも、

Am7」を「Ⅰm7」として捉えなおすと

マイナー・ダイアトニック・コードの「Ⅴ7」になって、

マイナー版の「ツー・ファイヴ・ワン」になりますね!

 

Cメジャー・キーの曲ですが、

一時的にAマイナー・キーになった

と考えることが出来るわけです。

 

また、

4小節目はDm7 → G7 で

Ⅱm7」 → 「Ⅴ7」ですが、

その後に最初のCM7で「ⅠM7」に戻ります。

 

メジャー版の「ツー・ファイヴ・ワン」

になっているわけです。

 

 

このように、

Ⅱ  →

という進行が

メジャー・キーでも

マイナー・キーでも

よく使われます。

 

メジャー版が

Ⅱm7Ⅴ7ⅠM7

で、

マイナー版が

Ⅱm7(♭5) Ⅴ7Ⅰm7

です。

 

このメジャーとマイナーの「ツー・ファイヴ・ワン」は、

この機会に覚えておくと良いと思いますよ!

(・∀・)/

 

 

 

Ⅶm7(♭5)」は

メジャーでもマイナーでも

あまり使われない

と書きましたが、

上記の譜例のような使い方があります。

 

Ⅶm7(♭5)」が出てきたら、

一時的に、

マイナー・キーの「Ⅱm7(♭5)

として使われている

のかもしれませんよ!

(。・ω・)ノ゙

 

 

 

 

 

 

Ⅳ7」は、

Ⅰm7」の前後で出てくることが多いです。

 

例えば、

このような

マイナーの「ツー・ファイヴ・ワン」で、

Am7で落ち着いて終わる感じの進行があります。

 

このAm7の後に

Ⅳ7」であるD7を入れてみると

終わらない。。

(・・;)

 

再びBm7(♭5)に戻って

何回も繰り返せそうですね。

 

Am7とD7だけを繰り返し弾いてみると

いつまでも前奏や間奏が続くような感じです。。

(^▽^;)

 

あまりどっぷりとマイナーな感じもしないけど、

なんとなくもの悲しい感じや

 浮遊感を感じるような気がしますが

いかがでしょうか?

 

ぜひ実際にギターで弾いて

この雰囲気を味わってみてくださいね!

(^O^)

 

 

 

 

Ⅵm7(♭5)」は

 マイナー版の「イチ・ロク・ニー・ゴー

 でよく使われます。

 

先ほどの「ツー・ファイヴ・ワン」のように

→ 

というコード進行がよく出てきます。

 

これは、

 「イチ・ロク・ニー・ゴー(1・6・2・5)」と呼ばれる

定番のコード進行です。

 

メジャー版が

ⅠM7 → Ⅵm7Ⅱm7Ⅴ7

で、

マイナー版が

Ⅰm7 → Ⅵm7(♭5)Ⅱm7(♭5)Ⅴ7

です。

 

 

キーをCに統一してみると、

メジャー版が

「CM7 → Am7 → Dm7 → G7」で、

 

 

 

マイナー版が

「Cm7 → Am7(♭5) → Dm7(♭5) → G7」です。

 

 

 

 

何回もリピートして演奏し続けられる感じですね。

 

このように、

何回もグルグルと同じ進行を繰り返すコード進行を

循環コード」と言います。

 

同じコード進行を循環して演奏できるからですね。

 

「イチ・ロク・ニー・ゴー」も

そのひとつです。

 

実際の曲にもよく使われますし、

アドリブでセッションする時などにも

よく使われます。

 

また、

循環コードを録音したりして、

それに合わせてアドリブの練習をしてみるのも

良い練習方法だと思いますよ!

 

 

 

ダイアトニック・コードに関しては、

上記の譜例のように

主音(トニック)を同一にして

メジャー・キーとマイナー・キーの両方

を確認してみることをおすすめします。

 

主音が同じメジャー・キーとマイナー・キーを

同主調

と呼びますが、

マイナー・キーでは、

「ナチュラル・マイナー」を中心に

「ハーモニック・マイナー」や

「メロディック・マイナー」の

スケール音やダイアトニック・コードを

所々混ぜて使うことが

ロックやポップスでは普通です。

 

さらに、

同主調のメジャーのスケール音やダイアトニック・コード

も混ぜて使われることがよくあるのです。

 

この辺りのことは

また機会を改めて

書きたいと思いますが、

今回までにメジャーとマイナーの

ダイアトニック・コードについて書きましたので、

実際にギターで弾いたり、

好きな曲のコード進行を

ダイアトニック・コードで確認してみてくださいね!

 

きっと色々な発見があると思いますよぉ~!

o(^▽^)o

 

 

 

ではまた!

( ´ ▽ ` )ノ

 

 

 

 

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