今日の新聞を読んでいると、興味深い記事が二つならんで書かれていました。
上には「中国、4.6%成長に減速予測」。
下には「ベトナム、成長率8.23%増」
(以上、日本経済新聞 2025年10月7日朝刊より)
中国も成長はしていますが、各エコノミストの予測によれば、以前ほどの高い成長性は見られない ということのようです。
一番は国内消費が減速していること。
これは事実のようで、投資や生産などにも悲観的な見方が多くなっています。
米国との貿易問題は徐々に解消されているようですが、TikTok問題もあり、まだこれからどうなっていくかわからないところが多く、経済成長という点ではなかなか厳しそうです。
一方のベトナムは25年7~9月の実質国内総生産が前年同期比で8.23%増という速報値がでています。
輸出が伸び、インバウンドが伸びて、さらに個人消費が伸びています。
これはコロナ禍で直後に大きく伸びた22年を除くと、2011年以降でもっとも高い伸びになったようです。
輸出が全体を引っ張っているようですが、内需が伸びているのは注目に値します。
7~9月の小売り・サービス関連の売上高はなんと10%増。
二桁伸びています。
このような伸びがみられる国はなかなかありません。
日本の小売業7~9月あ売上高はまだ公表されていませんので比較はできませんが、日本のチェーンストア売上高は7月~9月も前年比1%増程度、スーパーやコンビニの伸び率も同程度です。
アパレルのように季節に左右されやすい業種では8~9月が猛暑で売り上げが伸びず、8%程度のマイナスになるなど、大きく業績を落としています。
アパレル卸大手の三陽商会では3~8月期が最終赤字になるなど、厳しい状況が続いています。
ベトナムとは大きく国内消費の勢いが違いそうです。
(写真 イオンベトナムのSCに集まる山のようなお客さん)
これは私がITmediaビジネスオンラインに書いたイオンベトナムの記事で詳細を伝えましたのでここでは省きますが、イオンベトナムは利益ベースでは中国を追い抜くのが時間の問題です。
それほど勢いがあるのがベトナムです。
経済成長ばかりを追うのは日本の指標としてはもう古いというのは分かっています。
日本とベトナムを単純比較してベトナムがすごい という話をするのもナンセンスではあります。
人口動態なども違うわけですから当然の結果とも言えます。
ただ、国の勢いというか、エネルギー、生きている感覚をベトナムの人は強く持っているのではないかと思います。
やればやっただけ、働けば働いただけ、返ってくるものがある。
それがベトナムです。
日本もそんな見返りがある世の中ならば、みんなもっと頑張るのだろうと思います。
しかしそのような見返りが少なくなってきた。
だからあらためて、どうしたら頑張ったことが報われるか。働いたことが成果につながるかを考えていかねばなりません。
高市さんはアベノミクスを継承していきそうです。
日本の復活にも経済成長がきっかけとなって日本にエネルギーを注入してくれるか。
注目したいと思います。
今日も勢いを自ら作っていけるいける!!

