今回の視察で初日の夜に必ず行こうと思っていたのが、ホフブロイハウスです。

ホーフブロイハウスと表記されることもあります。

ミュンヘンを代表する飲食店の一つ。

 

創業は1589年。
当時のバイエルン王ヴェルヘルム5世の宮廷醸造所として誕生したのが始まりです。


日本は豊臣秀吉の安土桃山文化の頃。
その頃にドイツのミュンヘンではすでにビール文化があり、それ以来ずっとミュンヘンを代表する顔になっているというのも驚きです。


1920年にはアドルフ・ヒトラーがホフブロイハウスの上のフロアにあるフェストザール(祝典の間)という場所で大集会を行ったとも言われています。

私が聞いたところでは大集会を行ったのは別のビアホールだったので、この話は本当かは知らないのですが、いずれにしてもミュンヘンで一番有名なビアホールでありレストランです。

 

「世界一の大きさを誇るビアホール」とも言われているその大きさを堪能したいという思いもありました。

行ってみて驚きました。

店内はほぼ満席だったからです!!

 

到着したのは19時すこし前。

土曜日の18:50ごろですからそれは人が多いだろうと思っていました。

(金)(土)が予約がとれなかったため、突撃したのです。

1階がビアホール、2階がレストラン、3階が団体用のショーレストランになっています。

1300人以上の客席を持つと言われていますが、1500~2000人くらい入っているのではないかと思うほど店内・外共にほぼ満席。

 

入店すると中ではバンド演奏がされていて、店内のお客さんたちがみな歌って飲んでいる。

まさに世界のビアホール。

いきなりホフブロイハウスの世界観にはまりました。

 

しかし中ではとてもじゃないですがうるさすぎて話もできそうもなかったため、中庭にでました。

 

そこもお客さんでいっぱい。はじっこにあいていた席を見つけて確保したものの、人が多すぎて店員が来ない。

何度も声をかけますが、「ちょっと待て。もうすぐ行くから」の言葉。

そして必ず「5分待て。5分したらオーダー取りに行く」とだけ言って他のテーブルに行ってしまう。

 

何度かチャレンジ、隣のドイツ人の若者たちにも「もっとオーダーはしつこくはっきりと大声で呼び止めるべき」と言われたのですが、彼らも「とりあえず5分待てと言われるけどね」と言っていて笑ってしまいました。

オーダーとるまで彼らも時間がかかったのだと言っていました。

 

その後待てど暮らせど来ないので、一杯の飲めずに店を後にしました。

そして以前も行ったことがあるツム・フランツィスカーナーという1363年創業という、ミュンヘンでも古いバイエルン料理とビールが楽しめる店でカンパイできました。

 

それにしてもホフブロイハウスが強烈すぎて、その一番店としての強さに圧倒されました。

食べれませんでしたが、「おそらくオーダーしてから1時間くらいで食べられると思う」と店員に言われたほど、オーダーが入っている店。

 

1500人が2回転(一日3回転くらいしているかもしれませんが)するとして、3000人。

1人5000円程度使いますから1500万。

月に4.5億円、年間60億は最低でもいっているでしょう。

ここに団体客、観光客、インバウンド客が加わってきますし、ホフブロイハウスのビールは市内各地のレストランでもだされていますので卸もしていると思います。

そう考えたら年商100億円近くいっていると考えても不思議ではありません。

すごい店です。

 

恐ろいほど集客している超繁盛店の一番店。

通常であればちょっと怒りがこみ上げてきますが、特に怒りの感情はありませんでした。

むしろ、注文も取りに来れないほど繁盛している店の雰囲気、空間づくり、接客、料理などを見れたのが大きい。

大変勉強になりました。次回は平日の早めの時間に来て、ホフブロイハウスでゆっくり時間を過ごそうと思います。

 

今日も繁盛店に学んでいけるいける!!