ディズニーランドを運営するオリエンタルランドが、新たな事業としてクルーズ事業に参入するようです。

 

「ディズニー・クルーズライン」として知られるこの事業。

米国では1998年に始まっている人気アトラクションです。

現在5隻が運航しているそうです。

 

中でも最も大きな船「ディズニー・ウィッシュ」号をベースにした客船を25年度から建造。

船内にはミュージカル劇場や、ディズニーキャラクターのショーを見ながら食事ができるレストラン、プール、ウォータースライダー、バー、エステなどが装備されます。

ディズニー・クルーズライン

https://jp.mickeynet.com/archives/category/dcl

 

私はまだ米国でこれに乗ったことはありませんが2000年ごろに一度、予約までしたことがありました。事情があり海外に行くことができなくなってしまったため、乗れなかったのですが、その時にはすでにフロリダのディズニーに行って、さらにクルーズで数日間のクルーズを楽しむというのが一番のディズニーの楽しみ方であるというのを聞いていました。そんなサービスがあるのだなと聞いて興味を持っていました。

 

(写真 ミッキーネット公式予約サイト)

 

これが実際に行われるようになると、大型船なので、乗客は4千人。

2泊から4泊で10万~30万程度を想定しているようです。

 

現在、米国フロリダやオーストラリアなど世界各地を就航するディズニー・クルーズラインも同程度の金額で乗船できることを考えると、実はこのディズニークルーズはかなりお得な内容だと言われていました。

 

ディズニーランドに行ってアトラクションを楽しむことが好きな方たちは、ディズニーの公式ホテルに宿泊して、ディズニーのキャラクターに囲まれた部屋で、ディズニーのキャラクターが出迎えてくれるレストランで、ディズニー一色の毎日を過ごすことがなによりも楽しいわけです。

そんな方たちにとって、海の上で、ディズニーの世界ですべてが作られた船の中で、最大4千人しかお客さんがいない空間で何日間かをディズニーの世界で過ごすことができる。

 

これまではディズニーランドという場所でその世界観にひたることしかできなかったのが、今後は船に乗って実際にいろいろな港を周遊しながら、旅とディズニーの両方を楽しむことができるようになります。

 

これはお客さんにとってはたまらない企画となるでしょう。

 

オリエンタルランドが、この事業のために3300億円を投資する と決めて、28年から開始するということも早々に決めているのは、ディズニーというコンテンツを活かした確実にリターンが見込める事業という確信があるからでしょう。

 

仮に平均単価10万円で、年間乗客数40万人(100回就航)として、400億円です。

単価が20万になれば800億円です。

同社では事業開始から数年後に、年間1000億円の売り上げを見込んでいると言います。

米国本体での事業運営からも十分にいくと見込んでいるでしょう。

 

実際に日本国内で千葉の浦安周辺にディズニーランドやディズニーシーと同程度の施設を確保することはかなり難しい。

日本の中で別の場所にランドをつくるのも土地の確保からしてなかなかできないし、そもそも日本に2つ作ることを本国が認めるとは思えません。

 

しかし船であれば場所が変わり、世界観も変えられるので、ランドでも遊び、クルーズでも楽しむという両方の世界を楽しみたい人を集客できます。

同時にディズニーファンではないけれども、クルーズ船旅行を楽しみたいシニア層などを取り込むこともできます。

今や世界中でクルーズ人口は3000万人を超えています。

これが年々増えていくと言われています。

 

同じクルーズ船を楽しむなら、ディズニーで という人は多いと思います。

 

これからは「海」がテーマパークの主戦場になるかもしれません。

 

強烈なコンテンツを活かしていく場所を考えていけるいける!!