これは喜ばしいことなのですが、31年以上かかったことを考えると、かなり寒い感じもする事実です。
厚労省が発表した5月の毎月勤労統計調査(従業員5人以上)によれば、基本給=所定内給与が前年同月比2.5%増加したということです。
伸び率はなんと31年4か月ぶり!!
(写真 東京新聞より)
詳細を見てみると、
5月の基本給 26万3539円。
4月からの伸び率も0.7ポイントアップ。
1993年1月以来の高水準だったそうです。
これに各種手当を加えた現金給与総額は29万7151円。
前年同月比1.9%アップ。
各企業が努力してきた賃上げがここにきて少しずつ実り始めているということでしょう。
就業形態別にみると
正社員などの一般労働者が37万8803円。
パートタイム労働者が10万8511円。
いずれも伸びています。
政府としてもこの数年、もっとも経済界に働きかけてきたことだけに、ほっとしているのではないでしょうか。
それにしては伸びが少ないことはありますが、日本企業がやっと賃上げに本気になったことを示しているものだと思います。
パートタイム時給も伸び、春闘では23年、24年と賃上げの動きがありました。
とにかく今はすこしでも賃上げしないと人が集まらないし、なにしろ、生活費が上がってきている実感があるため、生活できない と感じている働き手は多いはずです。
その意味ではもっと企業が人件費を上げていかないと、これからの生活コストアップを吸収できないかもしれません。
ただし企業にはリスクもあります。
人件費が先行して上がっても、売り上げや利益がそれにともなってついてくるかどうかはわかりません。
吸収できないと、赤字になります。
これをひとつの契機に、生産性を上げていかないと企業存続が難しくなります。
どうやってより高い給与を支払い、企業としても健全な経営に切り替えられるか。
経営者は真剣に考える必要があるでしょう。
いや考えているのですが、従来の発想の延長線上には、その答えはありません。
ここでひとのびさせないといけません。
発想のひとのびです。
ステージを上げていくためには、経営者の発想力が求められてきます。
そのための情報収集。
そのための行動。
頭をやわらかくするような時間も必要になります。
これからは経営者の発想力と行動力がますます重要です。
今日は私も経営者のみなさんと、アタマをやわらかくする学びをしてきます。
今日も楽しく学んでいけるいける!!