昨日は社外役をしている会社の株主総会がありました。
滞りなく終えることができましたが、開始時間前は少し焦りました。
と言うのは、昨日の朝、中央線・総武線が8時~9時ごろに突然ストップしてしまったからです。
私は総武線に乗り換えて株主総会会場に向かおうとしていました。
場所がもう少し近いところであればタクシーで移動したのですが、私の自宅からは離れていることもあり、タクシーで万が一、渋滞や事故に巻き込まれて遅れるようなことがあったり取り返しがつかないので、電車で移動していたのです。
集合時間は9時半。
総会開始は10時です。
私の乗っていた電車が止まったのは9時。
まだ時間に余裕があります。
しばらくすれば動くだろうと思い乗っていたのですが、アナウンスを聞くと、
「水道橋から飯田橋の間で沿線火災が発生しております。復旧の見込みは今のところたっておりません」
とアナウンスしていました。
まあそう言ってもすぐに復旧する場合もあるので、5分待ってだめなら別の交通手段にしようと考えてそのまま乗っていました。
9時5分にホームを離れて地上に出るまでに5分かかったとして9時10分。
タクシーを拾うのに5分かかっても9時15分。
ここから会場のある駅まで普通に行けば15分。
仮に渋滞にはまっても30分あれば確実につくだろう とすると10時45分着。
と考えると9時5分が限界だと考えてそれまで待っていました。
(写真 TKP HPより)
しかし結局アナウンス内容は変わらず、事態が動かないと見て、予定通り9時5分に電車をあきらめてタクシーで移動しました。
すぐにタクシーもつかまり、渋滞することもなくスイスイ移動して会場についたのが9時半。
集合時刻に間に合うことができました。
それはそれでよかったのですが、まだ数人間に合っていない人がいたことと、株主さんも電車が動いておらず時間に間に合わない人もいるかもしれません。
ここでなかなか難しい問題が。
株主総会の開始時間を予定通りに始めるのか。
少し遅らせて始めるのか。
これが普通のセミナーや講演会のようなものなら、「では10分遅らせよう」とできるのですが、なにせ株主総会はすべてが法律で定められています。
会社法上、時間一つとっても簡単に動かすことはできません。
「電車が遅れているので」
ということで開始時間を遅らせるのもなかなか難しいようでした。
しかもネットで中継をしていますので、リアルに来れない株主様はネットで視聴をされています。
ネットには事故など関係ありませんので、そのままの時間で始まることが当然だと考えているはずです。
いろいろ調べてみると招集通知発送後に総会の開催日時、場所を変更する場合には、「取締役会の決議が必要」とあります。
つまり、再度、取締役会を開催して、日時変更の承認をとらないと、変更ができないのです。
緊急の場合はそこまで必要ないのかもしれませんが、原則、時間の変更も難しいものなのだとわかりました。
株主総会というのは会社が単独ですべてを決められるものではありません。
あくまでも株主様のために内容を整理し、内容を考えて、場所を用意して開催されます。
その意味では電車事故があったら株主様のためにも時間を遅らせてやるべきという意見もありますが、ではすでに集まっている株主様は定刻通りに来ているのにそれとどうなんだと言う話もあります。
時間を変える、変えないという一点をとっても、そう簡単に決められる話ではないのです。
昨日は「定刻に開催する」という時間についてあらためて考える機会となりました。
結果的に同社の株主総会は定刻通り開催することにしました。
遅れて会場にはいられる株主様もいらっしゃらなかったので特に問題はありませんでてしたが、イレギュラー時の対応をどうするかというのはとても難しい問題だなあと実感した一日となりました。
私たちはこのようなアクシデントがいつ発生するかもしれない世界で毎日、スケジュール通りの生活をしています。
ちょっと何かあればすべてがストップしてしまう。
そんな世の中で生きていくためには、何かあっても大丈夫なように、リスクを想定して行動することしかありません。
あらためて時間に余裕を持つこと。
何かあっても慌てないことが大切だと思いました。
今日も時間に余裕をもっていけるいける!!