昨日、朝の新聞広告でアサヒのレモンサワーの広告が目に入りました。
なんとこの商品、本物の輪切りのレモンが、缶の中にはいっていると言います。
ふたが全開するアサヒのジョッキ缶の技術を応用し、中に乾燥レモンをいれて、腐敗しないように実験を重ねて作ったという商品らしい。
渋谷でもパルコなどで大々的にキャンペーンをやっていて力の入り具合が伝わってきました。
朝から気になっていて新宿で買ってみました。
(今はたぶん首都圏や関東の近県での発売だと思います)
開けてみました。
すると中から泡がばーっと上がってきて吹き出しそうになりました。
そして、下からレモンが浮き上がってきてこんな感じで一番上に種付きの本物のレモンが顔をだしました。
なかなかおもしろい。
缶で本物のレモンがはいっているというところに新鮮さがあります。
これは売れそうです。
フレーバーは2種類。
プレーンな甘くないものと甘い炭酸入りのもの。
どちらもいただいてみましたが、甘くないもののほうが私は好みでした。
今やここまでの商品開発が進んでいることに驚きました。
味も、レモンの香りも確かにきちんとしています。
価格は271円なので税込み290円くらい。
もう店頭で販売するサワーの価格ではありません。
発泡酒とは思えない価格に勝負している商品です。
これなら店で飲んだ方がいいのでは?と思う方もいるでしょう。
そのくらいの商品にして脱低価格販売を狙った商品なのです。
店で飲むのとそう変わらない価格設定で、家でも本物を飲みたいとい需要を開拓しようとしている。
今や発泡酒、ビールなどの飲料は競争環境が厳しく、売り上げを伸ばしづらい状況にあります。
普通にマスマーケティングで勝負したのでは勝ち目はありません。
だからこの商品開発に3年半かけて、新しいカテゴリーを作ろうと挑んでいると言います。
ただし、この価格設定の商品を続けて購入し続けるのはなかなか厳しい。
クラフトビール購入層がビールはやめてレモンサワーにしようという客層を獲得しないと売り上げをとれません。
ディスカウントストアで低価格の発泡酒や第三のビールなどを購入している人をこの商品にシフトさせるのは相当難しいでしょう。
ポイントは、レモンがはいっていることをどこまで価値として感じてもらえるか。
普通のレモンサワーにレモンをスライスすればいいじゃない?という飲み方に対抗できるか。
これからの販売動向に注目したいと思います。
今日も成熟市場に投入する新商品のポイントを考えていけるいける!!