食品スーパーのロピアは目の付け所がおもしろい会社です。
バーベキュー場を展開するタイシステムという会社を子会社化して、25年4月をめどにBBQ場をつくると言います。
ロピアがはいっているビルの屋上などにBBQ場を作り広げていくというプランだそうです。
年間10か所程度を開設し、10年で100か所展開。
子会社化した同社は現在11億円の売上ですが、100億の売り上げまでもっていく予定とか。
スーパーが飲食を展開するというのはわかる話し。
レストランなどを展開するのはわかります。
しかしBBQ場を展開するというのは珍しい。
(写真 タイシステムが都内で展開するBBQ場)
ロピアと言えば、いいものが安いを売りにしています。
特にBBQで使用する肉、野菜、海鮮、ソースなど、必要な物はすべて販売しています。
その食材をBBQ場に卸して使うこともできますし、ロピアの近くにBBQ場を作れば、ロピアで買って持ち込むことも可能です。
さまざまなつながりが期待できます。
私はこれは一つの新しいやり方だなあと思いました。
と言うのは、レストランやカフェなどでは食材を加工して料理にする必要があります。
シェフ的な人はどうしても必要になりますし、ロスもでやすい。
レストラン業界は相当な競合も多い。
それに比べるとBBQ場の競合はまだ少ないし、特に都心の一等地でBBQ場を経営している企業はほほありません。
しかも食材をそのまま使える。
カットしたりする必要はありますが加工の必要がありません。
また必要ならロピアで販売している味付けの食材を利用すれば、お客さんの手間も省けます。
お客さんはロピアとの新たな接点を持つことができて、ロピアの知名度も上がるでしょう。
食品スーパーだから飲食というやり方ではなく、食品スーパーとしての新たな食の市場を開拓するという視点が私はとてもいいなあと思いました。
大きな投資は必要なく、そこまで大量の人材も必要ではありません。
このような次の事業を付加していくことは必要だと感じる新規事業展開です。
ロピアはいろいろ考える企業です。
今後は全国のIY堂の跡にはいっていく企業の一社として、全国的に知名度も高まるでしょう。
今日も新たな事業展開を模索していけるいける!!