政府の規制改革推進会議でまとめている内容に、

「新築の大規模マンションに物流業者が荷捌きに使えるような駐車スペースを設置するように求める」というものがあるようです。

国が地方自治体に対して2024年度中に通知を出す予定だとか。

制度の詳細は国交省がとりまとめていくようですのでまだ細かいところはわかりませんが、制度そのものは今後全国に広がっていくものと思われます。

 

今のところ20戸以上の集合住宅を作る場合に、宅配業者用の駐車スペースを作るように義務付けようとしています。すでに東京都の江東区では独自に設置を義務付けています。

仙台市でも義務付けられているようです。

 

このような取り組みを全国に広げていこうというものが今回の答申。

これはとてもいい制度だと私は感じました。

 

(写真 大島のマンション前駐車スペース)

 

と言うのは、都内では宅配業者のトラックが物を運ぶために一時的にどこかに止めておかなければなりません。

そのため、私の住んでいる近所でも毎日、トラックが停まっている光景を見ます。

わりと道幅が広いところに停まっている場合はいいのですが、狭いところにトラックが停まることが時々あります。

いつもここに来ていない人はどこに停めたらいいのかわからず、とりあえず停めてしまうのです。

すると普段はないはずのところに車があるので、タクシーが通り抜けられず、お互いに行きつ戻りつしてしばらく道がふさがったり、自転車が通れなかったり、人が行きかうことができないということもよくあります。

 

しかし宅配業者も物を運ばないといけないので車を止めざるを得ない。

駐車で迷惑をかけないように、かなり遠くに車を止めて、箸って持って歩いている光景もよく見かけます。

それはそれで大変。

しかも不在の場合など、おそらくドライバーは疲れ果ててがっくりきていることでしょう。

 

都内の駐車スペース問題はさまざまな問題を引き起こしているのです。

特にたくさんの人が同じ場所に住んでいる大規模住宅では宅配個数も多くなるため、止まる時間も長くなります。

こうした場所に荷捌き場はないと困るのです。

 

マンション建設側ととしては作らなくてもいいスペースを用意する津陽がありますので、これはこれでコストがかかります。

できれば作りたくないというのはあるでしょうが、これだけ物流に頼るような世の中になっている今、これは必要投資だと思います。

 

また今回の案では、夜など宅配儀容者が使わない時間は住民が使えるようにしたり、緊急車両や訪問介護や看護の車が自由に使えるようにするなどの案もでています。

 

住民にとっての欠かせないインフラがこのような駐車スペースでもあるのです。

これからの住宅のあり方が変わっていくかもしれません。

いかに暮らしやすい公共設備を持つか。

これがこれからの住宅のあり方にもなるのではないでしょうか。

 

しかし気になるのはすでに建っているマンションのほうです。

こんな感じで建っているマンションには駐車スペースを付加する余裕もありません。

東京にはこんな感じのマンションが多数存在します。

 

このようなすでに建っているマンションの駐車スペース問題を何か解決する方法はあるのでしょうか。

近隣の駐車スペースを必ず1台あけておくとか、道路の一部を宅配業者に限り使えるようにするとか、何か改正が必要なのかもしれないなあと感じています。

 

今日も物流問題を考えていけるいける!!