レジに関するさまざまな問題を考える機会が増えています。

それはテクノロジーの進化によって、レジそのものをなくしたり、タブレット型のレジによってレジが移動自由になったり、レジに関する問題を根本から解決しようという流れがでてきていることが大きいと思います。

 

その中で、スーパーやディスカウントストア、ドラッグストア、各種専門店などで、新たな問題?というか昔から実は会った問題がいま話題になっています。

それが「レジの立ちっぱなし問題」です。

私はそれを昨日のITmediaビジネスオンラインの連載で取り上げました。

 

(写真 ゲッティイメージズ)

 

 

レジではスタッフは立って接客するもの。

これが日本の流通業では「当たり前」になっています。

スーパーでもドラッグでも、アパレルの専門店や調剤薬局などでも通常、店は立ってレジ作業をやります。

 

立ってレジ作業をしたほうがメリットが大きかったからです。

かごも動かしやすいし、レジも打ちやすかった。

しかし今はかごの商品のサックインはお客さんがやることが増えていますし、価格を打つ作業はなくなってきて、バーコードスキャンが増えています。

 

レジでのお金の受け渡し作業もなくなり、各自でセルフチェックする仕組みも増えました。レジが完全にセルフになっている店すらありますので立ちか座りかなどを問題視することもなくなっている店もあります。

 

しかしいまだに多くの店が立ちレジ。

実はこの立ちレジは意外と働いている方にとって「重労働」の原因になっていて、できれば時には座りたい、座って接客したいという思いを持っていたことが最近になってわかってきました。

 

いま労働者側から座って接客したいという声があがってきたり、この記事で紹介したマイナビの「座ってイイッスPROJECT」に賛同し、椅子を設置したいという会社も100社を超えるような状況です。

 

みなさん座りたいのです。

いやずっとではなく、時には座って仕事をしたいのです。

私はこの記事でも書きましたが「時には座れるように椅子をおいたらいい」と思っています。

お客さんが少ない時には座って仕事をしたらいい。

腰が痛くて立てない時には座って接客したらいい。

日本では座って接客することはとても失礼で、お客さんに対してそんなことしてはいけないという意思が強いようです。

必要なら、「今日はこういう理由で座って接客させていただきます」と書いておいておいたらいいと思います。

 

実は大半の企業では、「立って接客することは、特に理由なくさせている」と答えています。

理由がないのにずっと立つ仕事にしているというのもちよっと不思議です。

 

しかし、超忙しい店、レジスペースが狭い店、移動しないとやっていられない店などでは座るための椅子をおけなかったり、座っている場合ではないという店もあるでしょう。

 

だから、座れるようにする というのが実際の提案内容になります。

座れるようにしておいて、どちらでも対応できるようにすればいいのです。

それがこれからの働き方でしょう。

 

レジの立ちっぱなし問題。

これからいろいろと議論がでてくると思います。

今日もレジ問題を考えていけるいける!!