役所広司さんが主演したトイレの清掃員に焦点を当てた映画がありました。
パーフェクトデイズ。
これでカンヌに際し優秀男優賞をとられて映画も役所さんにもあらためてスポットが当たりました。
(写真 パーフェクトデイズ)
そして一番スポットが当たったのが東京のトイレ。
これは世界で活躍する建築家やデザイナーに東京都内のトイレのデザイんを依頼し、各地にある古くなったトイレを改修するという「THE TOKYO TOILET」というプロジェクトです。
都内、特に渋谷区内のトイレが多かった(全部?)と思いますが、東京オリンピックにあわせて改修が行われました。
普段は透明で中が見えるけど人が入ると曇りガラスになるトイレとか、さまざまなデザインのトイレができました。
代々木八幡宮の下にできたトイレもこのプロジェクトの一つで回収されたトイレ。
従来は古い、よくある公衆便所でした。みんなで入るトイレです。
それが個室型になり、男女が明確にわかれ、誰もが使いやすいトイレに変わりました。
昼間に見ることが多かったので、なんだかへんてこりんなトイレだなあと思っていました。
キノコのようなトイレ。
このトイレをデザインした世界的な建築家 伊東豊雄さんによると、まさに代々木八幡の森の中から生えてきたようなキノコをイメージして作られたとか。
トイレの後ろに代々木八幡の森が広がっているので、そこに調和するように作られたのだそうです。
私はこのトイレだけを見ていたので違和感がありましたが、著名な建築家の先生は、この背景を見たうえで作られているのだなあと視点の違いに気づかされました。
そして先日、夜、この近くを通ることがあり、入ってみました。
とてもきれいで外から見た感じもなかなか良かった。
キノコのような暗いところに生えている感じはありつつ、とても明るくて中も明るい。
夜でも使いやすい環境になっていました。
これなら安心して使えます。
入り口は外から見えるようになっていますが、中にはいればしっかりとクローズできるので、防犯の面でも安心だと思います。
このようなトイレがもっと増えてくればいいなあと感じたキノコのトイレ。
みなさんも目にしたらぜひご利用ください。
公共のものこそこのような価値づくりが必要だと思います。
公共物に価値を作り出していけるいける!!