ケンタッキーフライドチキン。

通称、ケンタ の親会社が変わるらしい。

 

ケンタは1970年に日本法人が設立されています。

当時の米KFCと三菱商事が合弁で日本KFCを作り事業展開してきた会社です。

2007年に三菱商事が親会社になり、その後一部の株式を売却し、今は保有比率35%。

 

この株式をすべて売却し、三菱商事は日本KFCから完全に手を引くことになります。

三菱商事は資本効率を上げるため保有資産の見直しを行っているとのことで、日本KFC株売却もその一環ということです。

 

(写真 日本KFC)

 

日本KFCの業績が好調ということもあるでしょう。

24年3月期の売上は1100億円。前年比110%の実績です。

純利益は38億円。前年比135%。

増収大幅増益という実績。

今やケンタは絶好調のファストフードチェーンです。

 

しかし1230店舗展開していて1100億円ですから、1店舗あたりで言うと9千万円程度の売上。

小型店舗が多いことも影響しているでしょう。

また、直接、マクドナルドとは競合しないものの、ファストフードチェーンと比べると見劣りする数値です。

 

これをさらに成長加速させるためには、かなりの投資が必要となります。

総合商社としては日本KFCに投資するよりも、もっと投資効率のいい業種や事業があると判断したのだと思います。

結果的に米投資会社のカーライルに売却する方向のようです。

 

 

カーライルとしては、しばらく保有して、再成長させた段階で高値で売却していくというストーリーもあるでしょうから、日本KFCがここから大きく伸びていく(逆もありますが)可能性がでてきました。

 

コンビニなど他のチェーンでもチキンを販売するようになり、チキンといえばケンタだけではなくなっています。

また、チキンを主力商品にする専門店も増えました。

アジアのチキンを販売する会社との競争も今後はでてくるかもしれません。

唐揚げ専門店も一時期ほどではありませんが店舗が増えています。

 

このような競争激化の中で、ケンタのチキンをどう広げていくか。

単なる値上げ、店舗数の増加、デリバリー強化、メニューのメニューの見直しだけではさらなる成長ストーリーは描けません。

もっと大胆に業態転換したり、新たなビジネスモデルに挑戦する必要があるでしょう。

そうなると、今後のケンタの変化が楽しみでもあります。

 

非公開化されそうなのでケンタの中身が見えづらくなっていきますが、より消費者に近いチェーン店として変わっていくといいなあと思います。

 

時々、無性に食べたくなるケンタのチキン。

特に冬になると食べたくなります。

しかし、いつも食べたいかと言われると、そこまで頻度よく食べたいとはなりません。

油が気になるからか。

チキンそのものを毎回食べるイメージがわからないからか。

 

ハンバーガーとチキンには、購買頻度にどうしても差がでてしまうことはあるでしょう。このような意識をどうかえていくかについても気になります。

 

ケンタが新たな価値を提供するのを期待していけるいける!!