総合商社大手、伊藤忠商事がこれから始めるという学生服のリユースプラットフォーム

「学リレ」がおもしろい。

 

伊藤忠は繊維製品のブランドライセンスや製品輸入、販売などを総合的に手掛けていて、商社の中でも圧倒的に繊維分野に強い企業です。

日本のさまざまな卸、メーカー、小売りともつながっています。

だからこそ、衣料品流通の問題、環境への意識、サステナブルな商品流通の仕組みをいろいろと考えているのだと思います。

 

 

制服にはいろいろな種類があって学校によって違います。

もともとは男子は学ラン、女子はセーラー服のように同じ型で提供されていて、中高生は基本的にみな同じ制服を着て学校に行くというのが当たり前でした。

しかし徐々に制服にも個性を求める学校が増えてきて、その学校の考えに合った制服の導入が進みました。

私服もあれば、制服もあるし、制服もオリジナルのデザインになってきています。

さらに最近ではジェンダーの視点で、男子も女子もズボンの制服を選べるようにするなど、さらに多様性が広がっています。

その学校の「らしさ」を表現するものでもあり、制服についてはいろいろな意見があります。

 

(写真 がーるずちゃんねる TBS 3年B組 金八先生の山田麗子役 三原じゅんこ氏)

※今見てもかなりおとなな中三です。

 

最近では制服と言えば不適切にもほどがあるのじゅんこが着るセーラー服。

昔は3Bの三原じゅん子さんの着る3Bの制服。

こうした制服。3年着たら終わりです。

 

中にはとてもきれいに着る子もいて、まだまだ使えるのに着用が終わるケースもあります。

もったいない。

そのもったいないという思いから、制服のリユースをしているチェーン店などもあります。

また、地域では制服のCtoCサイトの活用などもあります。

学校単位では、学校内で、中古の制服を販売するような取り組みは各校単位でやっています。

バザーのような場ででてくることもあります。

一部の小さなコミュニティではすでに制服のリユースはされています。

 

しかし全国的には制服のリユースはこれまでは認められていなかったため、なかなか制服のリユースは進みませんでした。

制服の再利用に使う前提でないと、趣味でセーラー服を購入したり、女子高の制服を購入するような輩がでてきてしまうため、個人間でのオープンな取引はできないようにしていたのです。

 

今回の伊藤忠のCtoCサイトは、制服の再利用をする場合のみに購入も販売も限定しています。

小学校から高校までを扱うようにして全国各地から制服を集めることができるようにしていくようです。

 

ここまでの大手企業が参入するのであれば ということで認められたのかもしれません。

 

いずれにしても制服の再利用は今後は当たり前になっていくと思います。

価格という面だけでなく、日本の制服の品質の高さがあるため、長く使わないともったいないからです。

 

再利用してリサイクルしていくというより、クリーニングして、それを再利用したいというニーズが高いと思います。

 

このような商品のリユースはこれからますます広がっていくと思います。

日本の衣料品市場では世界でもトップクラスのモノ余り市場です。

必要以上に多い衣料品をどうやって循環させていくかを業界あげて考えています。

そのきっかけには制服のリユースはとてもわかりやすい商品となるでしょう。

 

もったいない精神で、いいものを長く使うサイクルを定着させていけるいける!!