コンビニではあらためて最近、レジ横飲料の見直し、強化を進めています。

 

もともとセブンが設置した「淹れたてコーヒー」マシンが大きな影響を与えて広がったレジ横飲料。

100円で淹れたてコーヒーが買えるというインパクトは当時、絶大な集客力アップにつながっていました。

今では価格がすこし上がり、また、ローソン、ファミマなどもコーヒー提供をするようになり、どこでも買える商品になりました。

 

どこでも買える商品になると、淹れたてコーヒーの価値も下がってきます。

そうなると各社は、淹れたてコーヒーの質にこだわるようになっていきます。

 

ローソンでは23年にまちカフェの淹れたてコーヒーを全面的にリニューアルしました。

(以下、ローソン リリース資料より)

全国のローソンマチカフェ展開店舗(約13,700店:2023年8月末時点、「ローソンストア100除く」)で、コーヒー豆のブレンドと焙煎方法を見直した、スペシャルティコーヒー専門店「猿田彦珈琲」監修のマチカフェ「ブレンドコーヒー」を発売します。今回のリニューアルについては、「毎日飲みたいコーヒー」を目指し、「酸味」「苦み」「コク」のバランスを最大限に追求し、発売前に行った調査では、8割を超えるお客様に「美味しさ」を実感いただきました。

(以上ここまで)

 

(写真 猿田彦珈琲監修)

 

リニューアルしてから、一番売れるSサイズの販売数量が5%伸びているということですから、確実にリニューアル効果があったとみていいようです。

淹れたてコーヒーも質を追求すれば売れるということです。

 

ファミマのカウンターコーヒーはコラボで価値をつけています。

カップを映画やアニメなどとコラボしたカップを作り、カップに付加価値をだして珈琲の価値をあげるというやり方。

これはこれでファミマっぽい。

美味しくなっているかどうかは知りません(ファミマでコーヒー買ったことがないので・・・)わかりませんが、カップには魅力があります。

(写真 ファミマ 23年9月の呪術廻戦コラボカップ)

 

そしてセブンは、スムージーを売り、今後は紅茶を売ります。

できたてスムージー、淹れたて紅茶と商品ラインナップを増やして売り上げアップを狙います。

 

その狙いは何か。

 

実はセブンは客年齢が上がっていることが一つの課題です。

セブンも高齢化しているのです。

22年度データでは50歳以上の利用が36%。

20歳未満は6.8%。

圧倒的に若者の利用が少ないのです。

他のコンビニも同様の傾向がでてきていると思います。

 

コンビニはすでに高齢者によく使われる業態に変わり始めているのです。

 

このままでは利用率が下がり、客数が減少することが見えています。

そこで、スムージーや紅茶の付加によって、コーヒー嫌いな若者や女性客も取り込みたいと考えています。

サンドイッチやおにぎりしか買わないお客さんの買い上げ点数アップにつながけたいという思いもあります。

 

このような仕掛けで結果として若者の入店を上げるきっかけになれば、若者の来店頻度が上がり、店が若いね年齢層に支えられる店に変わっていく。

 

店というのは顧客年齢によって、店の年齢も上がっていきます。

すると変化が起きにくくなるという問題もでてきます。

顧客年齢が上がることは悪いことではないのですが、変わりづらくなるという点でイマイチです。

 

コンビニもそろそろ本格的なイノベーションのタイミング。

ここから新たなフォーマットを開発できるかどうか。

成熟した業態をどう変えていくか楽しみです。

 

今日もコンビニの次の一手に注目していけるいける!!