先日、代々木上原の裏道をぶらぶらしていたら、見慣れない建物があるのを見つけました。
それは銭湯。
「大黒湯」といういわゆる街中の銭湯でした。
こんなところに銭湯なんてあったっけ?というところにそれはありました。
上原の駅からは5分ほど。
住宅があるような裏道に入るのでちょっとわかりづらいところにあります。
店の外にはずらり10代以上並ぶ洗濯機と、乾燥機。
見た目は完全に昔のコインランドリー風。
これはまたまた昭和レトロ風の都心型銭湯か?と思いながら見ていました。
壁には有名人のサインがずらり。
しかし飾られているのが、アグネス・チャンさんや加山雄三さんなど、完全に昭和な方。
具志堅用高さんのものまであります。
これは昭和レトロ風ではなく、昭和な銭湯がそのまま残っているのか。
入り口までいくと、そこにはしゃれたのれんがかかっている以外は、本当の銭湯のようでした。
男湯と女湯でわかれていて、中も充実していそう。
サウナもあると書かれています。
中にはこんなに設備が充実しています。
〇 ジェットバス
・座風呂1基
・寝風呂1基
〇 電気風呂&バイブラ&ミストサウナ(四方に仕切りあり)
〇 バイブラ付きラジウム石地下水風呂
〇 サウナ(サウナ利用者専用室内)
(以上 大黒湯より)
これが1000円払えばタオル付で銭湯もサウナも楽しめるという素晴らしい施設でした。
なんでも今の経営者になってからは20年ほどなのだそうですが、おそらく経営そのものは50年以上やっているでしょう。
今の経営者は素人からここの銭湯を始めたのではなく、埼玉でずっと銭湯をやっていたお父さんとこの代々木上原の経営を代わる段になって息子さんが加わったということですから、銭湯経営一筋の会社がやっているということがわかりました。
だからあえて昭和レトロ風に作って集客しているのではなく、お父さんの趣味で、自分の好きな内装にしていった結果、昭和バリバリの銭湯になったのだそうです。
だから狙った昭和ではなく、本当の昭和の姿。
結果、外国人にも新鮮だし、若者にも魅力的な銭湯になっているのです。
しばらく観察していると、近くの人たちが歩いてきたり自転車できたりして、地元の方々に普通に利用されている銭湯だということがわかりました。
今は昭和が新しい。
昭和の持っているエネルギーと昭和のもつギラギラ感が人を引き付けるのだと思います。
エネルギーは店や街に大事。
それが日本には必要です。
昭和を愛する人が増えているのは、エネルギーを求めている人が多い証拠のように思います。
今度はお風呂に入りながら昭和のエネルギーを体感したいと思います。
今日も昭和でいけるいける!!