2024年2月16日 株式市場で日経平均株価が伸びました。
3万8487円で終わりましたが、一時、3万8865円まで上がりました。
これは1989年12月29日終値の、3万8915円にあと50円まで迫る数字でした。
あと50円。
1989年のバブルの最高値終値とほぼ同じ。
売買代金も歴代2位ということで、「バブル再びか?」という向きもあります。
(図表 毎日新聞より)
米株高。
上場企業 特に輸出関連企業の業績が過去最高益。
金融や総合商社の好調。
大手の大型株が好調なのでそれに引っ張られた部分はあります。
そこに海外投資家のマネーが流れ込んでいる。
足元ではインバウンドが絶好調。
状況だけを見るとバブルの再来です。
今のペースでいけば4万円を超えて行っても不思議ではありません。
テレビでは昨日紹介したTBSの番組が話題で、昭和に注目が集まっています。
昭和から平成にシフトした1989年。
まさにこの年が日本の最高潮であり、のちにバブルと呼ばれた頂点です。
そこに令和の今、迫ろうとしている。
しかし、その時の状況を知る人は40代以上ぐらいの人。
それ以下の年代の人たちはあまりピンときていないでしょう。
60代以上の人たちは、いいことを経験した人もいれば、バブル崩壊して職を失ったり、資産を失った人もいる。
令和バブルのような浮かれ感がないのはある意味ではいいことだと思います。
メディアが連日、日本の政党政治の問題や企業不祥事、これまでの腐敗のかずかずをニュースにしています。
少子化、高齢化などへの対応が遅れている日本。
婚姻数も50万組を割りそうな予想だといいます。
異次元緩和の続く金融政策。
上がらない給与問題。
日本はこの先大丈夫か?という不安が大きく、株価が上がっても誰も浮かれていないのではないかと思うのです。
その点ではこうしたネガティブな要素があるのは、浮かれる要素があっても浮かれない日本の雰囲気を作るうえでは役立っているように思います。
しかしこれが4万円を超えて史上最高値になっていくと、また状況は変わるかもしれません。
私たちは株価がどうなっても、生活を変えない、今までと同じように暮らす という当たり前の価値観をもっていれば、大きく崩れることはありません。
浮かれる状況になっても浮かれない。
これしかありません。
前回のバブル崩壊のようなことも当然考えられます。
人は同じことを繰り返すので、それがわかっていたとしても繰り返す生き物です。
だからこそ1989年の記憶がある我々がきちんと伝えていく必要があります。
今日もいつも通りに生活していけるいける!!