先日、知り合いから

「不適切にもほどがある」というドラマがあるのですがご覧になったことはありますか?

と聞かれ

「知りません」

と答えたら

「昭和生まれであればきっとおもしろいと思います」

とすすめられました。

 

 

ライブでは見れなかったのでTverで見てみました。

宮藤官九郎さんが脚本?のTBSドラマ。

なかなかおもしろい。

 

昭和の言葉がどんどんでてきます。

ぷっつん、ニャンニャン、チョメチョメ、ケツバット、たばこ、愛のムチ、セーラーズなど。

カセットテープのノーマルでは音質がだめなの という話はなんだか懐かしくて泣けてきました。同じことを言っていた自分が昔いたなあと。

 

(写真 カセットテープ クーリエ・ジャポンより)

 

しかし今カセットテープが売れていて、若手のアーティストはわざわざカセットテープで新曲を発売するほど人気がでてきています。

レトロというより、昔の良さを再認識する若者が増えているのです。

 

(写真 TBSドラマ 不適切にもほどがある!より)

 

昭和に生きていた教師が令和にタイムスリップして行ったり来たりするという話なので、ストーリーそのものは非現実的なのですが、令和から見た昭和、昭和から見た令和という内容がとても興味深い。

 

これはタイムスリップというあり得ない(今のところ)設定を利用して、今の時代の「行き過ぎた感じ」についてどうなのか?という疑問を投げかけている内容なのだと感じました。

 

コンプライアンス。

炎上。

教育。

指導。

男女の関係。

マネジメント。

 

さまざまなところで「行き過ぎた規制」などが問題になっています。

一方で、明らかにだめな昭和的な問題ももちろんあります。

 

どちらがいいかどうかという話ではなく、やはり常にバランスが必要で、振り過ぎると良くないのでは?という提言のように見えます。

 

テレビに対しても、「昔はもっとおもしろかったよね。制限なくやっていたから」という提言をしているような内容もあり、なるほどなあと感心しながら見ました。

 

政治の世界でも、芸能界でも、経済界でも、結局は人と人とが関係を作っているわけで、昭和だろうが令和だろうが平安だろうがいつも同じ。

 

chatGPTがさらに進化したとしても、やはり人と人とが何かをぶつけ合い、調整し、語り合い、何かを作り上げていったり壊していきます。

私たちは常に自分以外の誰かと何かを話しながら、頃合いを見計らって生きているのです。

 

コミュニケーションこそ私たちの生きる術。

それがどのような形が一番バランスがいいのかを探りながら生きる必要があります。

 

第三回のテーマだった「かわいいって言っちゃだめですか?」では、女性に対してどんな言葉をかけたらアウトなのかという内容がストーリーになっていましたが、「すべての女性を自分の娘だと思ったら、自分の娘に言わないことは言ってはいけないのだ」という内容は、なかなか説得力のある言葉でした。

 

このような問いかけが今の行き過ぎた社会に何らかの問いを投げかけることになるのか。

昭和を生きてきた世代がなんとなく昔を懐かしみ、かえって昔ながらの悪い態度をだしてしまうきっかけとなるのか。

令和を生きる若者が、あらためて昭和のだめさ加減を知ることで、もっと行き過ぎた方向に行くのか。

 

いろいろな意味で注目してみたいと思います。

 

今日も行き過ぎ感をなくしていけるいける!!