最近、中古品市場があらためて広がっている感じを受けています。
街に中古品の店舗が再び増え始めていますし、チラシの折り込みやポスティングが昨年から増加しています。
地方都市でも街中に古着屋ができたりしている光景を見かけます。
世の中にはたくさんの中古品があります。
それが家に眠っている。
中にはお宝があります。
それらを販売したい人、買いたい人がいます。
だから中古品流通は広がります。
今から20年ほど前に中古品市場拡大期がありました。
一時期はメルカリが一気に拡大し、リアルな中古品市場は目立っていなかったのですが、2020年ごろから再び活況を呈しています。
2024年からは再び、中古品市場の成長が期待できます。
その鍵となるのが「リセールバリュー」。
若年層、特にZ世代の人たちは、特にリセールバリューにこだわると言います。
リセールバリューとは、読んで字のごとく、「再販価値」です。
購入した商品を中古品市場で再販売する際にどれだけの価格がつくか。
これが再販価値、リセールバリューです。
若者たちは新品を購入する際、また中古品を購入する時にもリセールバリューを意識すると言います。
どうせお金を使うのなら、再販価値が高い物を購入しないともったいないという意識が非常に強いのです。
もともと消費に対してそれほど強い欲求のない世代。
だからこそお金を使うことにも抵抗を感じるのがZ世代です。
無駄なものは買いたくないし、無駄なものに使うほどお金もない。
であれば、再販価値の高い物を購入して再び物を購入する際に、売ってお金に換えられる可能性の高い物を購入したい のです。
ではどんな物がリセールバリューが高いのか。
時計なら圧倒的にロレックスです。
(写真 中古品買取 福ちゃんより)
ロレックスの「デイトナ」は一番人気のシリーズですが、24年1月は中古品で500万円ほどです。
2年前には300万くらいでしたから200万ほど高くなっています。
2018年から見れば資産価値は20~30%上昇しています。
いまもっともリセールバリューの高い商品の一つです。
バッグなら、エルメスの「バーキン」です。
使用した中古品のバーキンは2019年には200万前後でしたが、24年には350万前後に上がっています。
バーキンも20%近い上昇。
もちろんこれらの商品を若者が買える商品ではないのですが、中にはこの一品を中古で購入して資産として持つ若者もいます。
そのような人が世代を超えて増えているので、リセールバリューが上がっているのです。
今ではこうしたリセールバリューの高い商品が、カードゲームのカードや車、バイクなどに山のようにあります。
アウトドア用品にもこのような商品が存在します。
新品よりも中古のほうが高いという本当のリセールバリューの高いものも多数存在します。
こうしたものを見ている若者は、自分のリセールバリューも意識するようになっています。
自分が転職したらどれだけの価値があるのか。
自分の再販価値はどれだけあるのかを知りたくて転職する、あるいは転職の面接を受けてリセールバリューを知るのです。
これからはこのような価値を見て物を買う人が増えてくるでしょう。
販売する側も、リセールバリューを意識して仕入れたり、作ったりすることが求められます。
今日もリセールバリューを知っていけるいける!!