昨日は朝から銀座を視察していました。

銀座一丁目から四丁目あたりをぶらぶらしていました。

文房具屋さんの伊東屋にも用事があったため立ち寄ったのですが、かなりの客数が入っていました。

しかし聞こえてくるのはほとんど外国語。

アジア、アセアンのお客さんらしき人たちだらけの店内。

 

 

そして店を出ると、銀座通りにはたくさんの外国人観光客の姿が。

 

 

シャネルにも、そして松屋の1階のルイ・ヴィトンにも長蛇の列ができていました。

 

ブランドショップに行列。

いつかどこかで見た光景です。

2019年までは週末になるといつもこんな感じでした。

しかし以前はたくさんのショッピングバッグやスーツケースを持って並んでいる観光客が目立っていました。

どこかのドラッグストアで大量に購入した袋を手に持ち、さらにスーツケースを持ち、さらに他のブランドショップのバッグを持つという姿がありました。

その多くは中国からの観光客で、買い物が終わると大型バスに乗り込むというところまでがひとつの典型的なストーリーでした。

 

ところが昨日の銀座ではそれがありません。

団体があまりいないのです。

見かけるのは2人から5人くらいまでの少グループ。

そのグループがたくさんいるのです。

 

団体が減り、少グループが増えている。

今のインバウンドの特徴です。

 

春節で中国からの観光客も増えているような気がしますが、団体が消えました。

JNTOの統計でも23年12月の訪日外国人客273万人と19年比でも8%以上伸びているのに対して、中国からは31万人と19年比で56%減少しています。

台湾や韓国、タイなどからの観光客は伸びていますが中国からは減少しています。

 

インバウンド事情が変化しているのです。

中国依存から脱中国へ。

団体観光客からグループあるいは個人客へ。

爆買い需要から、本当に質のいいもの、本物、メードインジャパンへ。

典型的な観光地から、知る人ぞ知る場所へ。

 

海外観光客の嗜好がより細分化し、より本物を求めるように変わり始めています。

ただ、ラグジュアリーブランドについては、どこの国よりも「安い」ことから、買い物が集中しているのは今だけの特徴かもしれません。

 

これからますますインバウンドは増えるでしょう。

ただしインバウンドは戦争や天変地異、政治などの影響を多分に受けます。

ここだけを頼りに商売をしないこと。これは鉄則です。

まずは日本の国内の消費者に支持される店、品揃えをきちんとし、

そのうえでインバウンド対応する。

 

ベースがあってオプションがあるのです。

ここを間違えないことです。

 

今日も商売の原理原則をおさえていけるいける!!