私がたびたび行く飲食店があります。
ランチしか行ったことがないのですが、おそらく夜は和食の居酒屋。
昼は定食が食べられる飲食店です。
私の知り合いから「この辺でランチするなら断然ここ。ここ以外でランチは食べない」と言われ連れていかれたのが最初。
その時は金目の煮つけ定食のようなものをいただいた気がしますが、とてもおいしく、一度で好きになり、それからずっと通い続けています。
(写真 定食屋チェーンのさばみそ これはあくまでもイメージです)
どれをいただいても美味しいので商品力は言うことがありません。
しかし、接客力が良くない。
店員もマスターによく怒られています。
だからか、店員はしょっちゅう入れ替わっています。
先日も入店して私が
「さばのみそ焼き」
と言うと怪訝な顔をして、
「うちにはさばのみそ焼きはありませんけど」
と言います。
「ああ、間違えた、さばの味噌煮だ」
と訂正すると笑うでもなく「さば味噌」とカウンターに注文をいれていました
私はなんだかいやーな気分になりました。
さばの塩焼きとさばの味噌煮の2種類がここにはありました。
私はどっちにしようかと思ってみていたので間違えてしまったのですが、どちらかのメニューしかないのですから、さばのみそ焼きと言われたら「さばの味噌煮ですか?それとも塩焼きのほうですか?」と聞いてもいいのではないかと思います。
あるいは、「さばの味噌煮でしょうか?」と聞いてもいい。
「うちにはさばの味噌焼きはありませんけど」
と言う必要はない。
でもでてきたさば味噌はめちゃくちゃうまい。
文句ない。なのでそのままおいしくいただいてさっと帰りました。
この方はこの店で比較的長く働いている人です。
私は顔を知っていますが、この人は私の顔を覚えていません。
すでに50回以上は通っているはずですが、私のことをこの店はまったく認知していません。
店で食事をしていると常連らしきお客さんが何人も店のマスターと話をしているのを目にしますが、それも共通の趣味の釣りをしているお客さんのみ。
他にも私のようにちょくちょくる人はいますが、話をする素振りもありません。
お客さんもそれをあまり期待していない。
だから接客が必要ない のです。
お客さんはおいしい定食をさっと食べて帰るだけ。
早いし、うまいし、ランチならそれで十分。
ここで話をすることも望んでいないし、そもそも一人でくる人も多い。
私はランチぐらいしか一人で食事しないので、ここはその意味でも一人で来やすい店。
結果的に接客力が良くなくてもこうしてリピーターになっています。
接客は良いにこしたことはないですが、目的によっては接客はなくてもいい。
ただ、この店の接客力が良くなれば、夜も私は行ってみようと思うのに、そう思わないのはこの接客のせいだと店は気づいてないだろうなあと思います。
今日も商品力と接客力を考えていけるいける!!