昨日1月16日は大安 一粒万倍日。
一年間の中でももっとも強運の一日。
毎年1月は東京の神田明神さまに正式参拝させていただいていますが、昨日も例年同様、参拝させていただきました。
今年はお正月から、能登地震の影響で、石川県や新潟県、富山県など大きな被災状況となっています。
特に石川県ではその被害は大きく、能登や珠洲などではかなりの被害状況です。
いつもは商売繁盛だけをお祈りするのですが、今年は被災地の一日も早い復興、復旧を願う一日となりました。
神田明神、正式には神田神社と言いますが、ここは常に伝統と革新を両輪にされている神社として有名です。
とにかく新しい取り組みをし続けています。
昨年は、TBSの大ヒットドラマ「VIVANT」の中で、日本における重要な舞台として何度も神田神社が登場しました。
(写真 Yahoo!ニュースより TBS日曜劇場 VIVANT)
その神田神社の清水宮司より、毎年お話を頂戴しているのですが、本年もお話をいただきました。
神田神社がなぜ伝統と革新を重んじてきたのかを、神田神社がおかれてきた歴史的経緯を踏まえてお話いただきました。
さまざまな歴史的背景のある神社であることをあらためて実感させられる内容で、私はそのお話に感銘を受けました。
その中で、最近のお金に関する話がありました。
それは、お賽銭の話です。
お賽銭は基本的にリアルマネーを使うことが義務付けられているということで、今の電子マネーやクレジットカード決済、交通系ICなどを利用することができないのだそうです。(小さな神社などではできるところもあると思います)
確かに、神社では今もお賽銭箱にお賽銭を投げます。
その行為自体に意味があるのですが、もはやリアルな硬貨やお札を利用するシーンは激変しています。
紙幣も新しく変わるという話ですが、「それで?」という感じの人も多いでしょう。
今や貨幣というものは、デジタル化され、記号化され、価値も変化しています。
神社もそのような時流にあわせて変えなければならないし、その流れについていかねばならないという話でした。
神田神社ではネットでお守りも買えますし、お賽銭的なものをネットを通じて行うこともできます。
しかしそれはかなり例外的な対応。
現実的には今もリアルマネーが中心。
しかしそれだけでは神社も生き残ってはいけないわけです。
世の中の流れにどうあわせていくか。
しかし、お賽銭を投じて、何かを祈る、感謝するという行為自体はこれからも続く重要な行いです。
日本ならではの大切な儀式でもあります。
このような変わらざるものと変えねばならないものとをしっかり見極めていくことが必要であるということをあらためて実感する一日となりました。
今年はいろいろと変化の一年になりますが、私たちはその中で、大切なものを見失わないようにしつつ、どうやって時代にあわせて変わっていくかです。
今日も大切なことを忘れずにいけるいける!!