カプセルトイ業界が盛り上がっています。

今は第5次ブームとか。

 

カプセルトイ=ガチャガチャ が日本に輸入されたのは1965年だったそうです。

私が小学生の時にはすでにガチャガチャはうちの近所の駄菓子屋さんの店頭に2台ありましたから、そのころは第2次ブームの頃だったと思います。

力士の形をした消しゴムや、スーパーカーの形をした消しゴムなどがカプセルトイの中に入っていて、それは店で販売していなかったので、ガチャガチャをまわして手にするしかありませんでした。

それをやって手に入れた時のうれしさは今も覚えています。

 

今から20年くらい前に、秋葉原を視察していた時に、日本一のガチャガチャのデパートのような店を視察に行き、衝撃を受けたことがありました。

一つの店舗にガチャガチャが300台以上。

 

その名も「ガチャポン会館」いう店。

まだ全国にガチャガチャ専門の店ができる前だったので、ここまで集めている店は他になく、幅広い客層が集まっていました。

 

いくら使っているか というくらい、みなさんがここでカプセルトイを手にしていたのを見て、この市場は案外大きそうだと感じたものです。この時が第4次ブームでしょうか。

精巧な動物のカプセルトイが世の中に出始めたころでした。
 

そして今が第5次ブーム。

今が市場的には一番大きくなっていると言えます。

理由は「全国の商業施設に専門店がでるようになった」から。

 

なぜ増えたのか。

空きテナントが増えたから です。

ディベロッパーは店に出店してほしかったのですが、出店する企業がない。

呼びたいけれどでれるところがない。

その空いたスペースをそのままにしておくのはもったいないので、ガチャガチャの店を誘致することになったのです。それが今から10年ほど前。

徐々に全国にガチャガチャ専門店ができて広がりました。

 

結果、子どもから30代~40代のおとなへシフト。

商品価格も300円~400円が主体となり、今では500円が中心になりました。

そこで提供される商品のクオリティはさらに上がり、精巧なものはもちろん、おもしろいもの、他で見たことがないもの、企業のコラボ商品、キャラクター商品、プロスポーツ系のチーム商品など。さまざまなものがでてきました。

販売場所も水族館や動物園などさまざまな場所に増えました。

 

するとさらに購入する人が増えます。

買う人が増えると、単価も上がります。

単価が上がると、参入企業が増えます。

市場が意外と大きいと気づき始めたメーカーも増えてきました。

毎月発売される新商品は、なんと400種類以上。

新しい商品が売り場に並び、それがシリーズ化されるので、それをすべて集めようとして、客単価が上がり、使う金額も増えていきました。

 

結果、さらにおとなが集まるようになり、市場が広がりました。

 

なんと今のカプセルトイ市場は720億円(カプセルトイ協会調べ)だそうです。
 

数年前の市場が400億と言われていましたので、このコロナ禍で一気に増えています。

ガチャガチャなら人との接客がない自動販売機のようなものなので、気軽に楽しめるレジャーとしても人気になったのではないかと思います。

 

カプセルトイは子どものものではなく、すでに大人のものです。

これからもしばらくは市場は拡大していくでしょう。

 

今日もガチャガチャでいけるいける!!