主要7か国=G7の2023年財務相・中央銀行総裁会議の議題に「幸福の追求」を掲げたというコラムを読みました。

G7とは、仏、米、英、独、日、伊、加の7か国です。

この7か国が主要国 という定義です。

この7か国が本当に主要国かどうかは別として、今のところ世界をけん引する7か国のグループという位置づけになっています。

 

 

この7か国で定期的に会合=サミットをやるのですが、今年の5月には日本で開かれることになっています。

その中で今回の議長国を務める日本が掲げた主要議題が「幸福の追求」なのです。

とてもいいテーマを日本が設定したと思います。

すでに各国の支持が集まり、このテーマに沿って内容が進むことになります。

 

国内総生産を絶対的な基準にする時代ではなくなったので、もっと人々の幸せにつながる政策を重視しようという話のようでした。

たとえば、格差縮小につながる政策などをもっと重視しようという内容です。

 

やっとそんな議論になってきたのかと驚くと同時に、財務相・中央銀行の総裁会議の場でも、GDPではなく、幸せについて議論する時代に変化したのだということを知り、やはり大きな流れは幸せの追求しかないということを確認できました。

 

結局のところ、この話は、G7の先進国といわれる国が高齢化していることが大きな要因です。

国の平均年齢が上がり、少子化が進み、稼ぐ人そのものが減り始めたことで、国の稼ぎが伸びづらくなっている。

 

一方で新興国・途上国は平均年齢も若く、稼ぎ手がどんどん生まれ、次の時代を支えるマンパワーが揃っているので、稼ぐことができる。

 

ですのでGDPだけを見たら、すでに新興国・途上国の萌芽伸びは高いということになります。

 

IMFによれば世界の名目GDPに占めるG7のシェアは1986年には68%あったそうです。

それが22年には43%にまで下がっています。

一方の新興・途上国では44%。

初めて新興・後進国にGDPで抜かされ、これは今後も続く傾向だと言います。

 

もう新興・後進国にG7の国々が追いつくことはできない時代に変わったのです。

G7がGDPだけを追い求めて、経済規模の追求だけで世界を牛耳れる時代ではない。

それがやっとわかったということでしょうか。

 

特に日本はそうです。

高齢化はG7の中でももっとも速いスピードで進行しています。

少子化も予想よりも早く進んでいます。

GDPだけではもう難しいのです。

 

これからの主要国は本当の主要国としての責任を果たすべく、地球のこと、世界のこと、未来のことを考えなければならない。

もう時間がないのです。

 

先日、インドネシアのある大手企業のトップの話を伺いましたが、インドネシアでは平均年齢が29歳だと言っていました。

20代ですから、とにかく勢いがあります。

新しいことに挑戦するのが普通の世界。

どんどん進化していくことでしょう。

 

G7の国々は5月19日から21日までG7広島サミットが開かれます。

新しい時代の幕開けとなるか。

私たち企業も何が成長なのか。

何が幸福なのかを考える必要がでてくるでしょう。

 

今日も幸せを考えていけるいける!!