名古屋の駅から徒歩で15分ほど歩いたところにノリタケがあります。

Noritakeの文字がある工場のようなものを新幹線で名古屋を通る時によく見かけてはいたのですが、今まで行ったことがありませんでした。

 

ノリタケ と言えば日本の陶磁器メーカーの元祖の会社。

世界的に知られた陶磁器ブランドでもあります。

そのノリタケが工場跡地を活用して、自社ではノリタケの森を、その隣地にはイオンモール 名古屋ノリタケガーデンを21年にオープンさせています。

 

お客様がイオンモールに出店したこともあり、ずっと行きたかったのですが、昨日はじめてお邪魔することができました。

イオンモール自体はあまり大きくない施設で、オフィスと大学、クリニックと150店舗の専門店を共存させた新しいモールのカタチにチャレンジしている店です。

お客様の店も新しい店づくりにチャレンジして、とてもいいお店でした。これから名古屋では注目の1店になるでしょう。しばらくの間、同社の会長とあれこれ話をしておりました。

 

(写真 滋賀のアパレル ボーンフリー 名古屋初出店)

 

イオンモールを見つつ、ノリタケの森を見に行きました。

そこには、もともと工場として使っていた赤レンガ倉庫をリノベーションして、自社の直営ショップやレストラン、カフェにしたり、ノリタケグループの創業の歴史を伝えるインフォメーションがあったり、ノリタケの歴史的陶磁器が見れるミュージアムや、陶磁器の製作過程を見ることができる工房があったりと非常に興味深い施設でした。

 

(写真 ノリタケの森の庭園)

 

そこで創業の歴史のショートムービーのようなものを見たのですが、ノリタケという会社の創業時に私はとてもひかれました。

同社は森村市左衛門という創業者によってつくられた会社、森村組がその祖になります。

驚くのはいきなり貿易商社として、近代日本の先駆けのような企業を目指したこと。

 

そして、創業後すぐに、ニューヨークに自社の雑貨店をオープンさせているということ。

MORIMURA BROTHERS という店舗をニューヨークにオープンさせた店がこんな時代にあったのかと私は驚きました。

19世紀にアメリカにわたるだけでも大変なのに、そこで会社をつくり店をだして経営するという発想。

そして貿易によって日本のものを輸出したり、海外製品を輸入するということで、日本を近代化していく役割を担ったのがノリタケの創業時なのです。

 

(以下、ノリタケHPノリタケHP ノリタケの草分け 森村組の沿革より抜粋)

 

1876年(明治9年)、森村市左衛門と森村豊兄弟の両氏によって創立された、わが国貿易業界の草分けともいうべき森村組(現在、森村商事株式会社)がそのルーツです。

森村グループの沿革

森村グループの沿革

森村グループの歩みは、1904年(明治37年1月)、日本陶器合名会社(のち日本陶器株式会社、現在株式会社ノリタケカンパニーリミテド)が森村組の創業者らによって設立されてからであり、その後、1917年(大正6年5月) に、同社の衛生陶器部門を分離して東洋陶器株式会社(現在、TOTO株式会社)が、ついで、1919年(大正8年5月)に碍子部門を分離して日本碍子株式会社 (日本ガイシ株式会社)が設立されました。
同じ年(大正8年5月)に、大倉陶園(現在、株式会社大倉陶園)が、その後も1936年(昭和11年9月)日東石膏株式会社(1985年(昭和60年6月)ノリタケカンパニーリミテドに合併)、同年10月、日本特殊陶業株式会社(日本ガイシNGK点火栓部門等より分離独立)などが設立され、こんにちの森村グループの基礎が形成されるにいたりました。

(以上、ここまで抜粋)

 

なんと、ノリタケのもととなる森村グループからは、

TOTO

日本ガイシ

ノリタケ

日当石膏

などそうそうたる有名企業が生まれているのです。。

私は恥ずかしながら知りませんでした。

 

まさに日本の陶磁器、陶器関係の元祖。

このグループがなければ、日本の住宅や食卓などさまざまな場面で豊かな生活を作り上げることができなかったでしょう。

 

このような新しい文化を日本に紹介するだけでなく、それを自ら作り、逆にそれを世界に輸出して日本の力を見せていくというとうところに同社の強さがあります。

福沢諭吉から「これからは外貨を獲得して海外からお金を稼ぐことがなければ、日本の富がどんどん外へ流れていく」という話を聞き、貿易商社を作ったのが原点。

 

強い日本を作ろうという志のもとにつくられた会社が名古屋にあったのです。

 

これからの日本でこうした強い志をもって経営していくことが必要です。

世の中どうなるかわからない。

だからこそ自社の思いを強くして、世界と商売をしていく。

それが次の時代に生き残っていく会社へとつながるのです。

 

非常に勉強になる場所でした。

ノリタケの森、イオンモールノリタケガーデン。

ぜひ行かれるといいかと思います。

 

今日も未来をつくっていけるいける!!