先日、NHKのBS番組を何気なく見ていたら、

「プロジェクトX 4Kリストア版」というのを放映していました。

 

今から20年ほど前まで、何年くらいかわかりませんが、NHKで放映されていて、とても人気があった番組です。

特に、大企業で働くサラリーマンのおじさんたちに人気だったと思います。

 

私は大企業ではありませんでしたが、そこに登場してくるさまざまな人たちの企業の中での意思決定、行動力に共感をしながら見ていたものです。

毎週、プロジェクトXのオープニングで中島みゆきの「つばめよ~♪」という曲が流れると今日はどんな物語なのかとワクワクしたものです。

 

先日みたのは、家庭用ビデオデッキ誕生の物語。

 

 

(以下、NHK プロジェクトX 「窓際族が世界規格を作った VHS執念の逆転劇」より抜粋)

 

家庭用ビデオ規格VHSの誕生と、ベータとの激しい競争のドラマを描いた「窓際族が世界規格を作った VHS執念の逆転劇」を放送する。

 

日本人が初めて生み出した世界規格「VHS」。それは当時、弱小といわれた家電メーカーの窓際技術者たちの意地の成果だった。

昭和45年業界8位だった日本ビクターは、脚光をあびつつあったビデオ事業に乗り出すものの赤字続き。「1年やればクビがとぶ」とも言われた事業部長に任ぜられたのは高野鎮雄、当時47歳。高野はわずか3人の技術者たちと極秘プロジェクトを結成、本社には一切報告せずに新型ビデオの開発に挑む――。

 

(以上ここまで一部抜粋)

 

日本ビクターはそれまで業務用ビデオレコーダーを開発していたものの、鳴かず飛ばずで赤字続き、

本社からリストラを要請されるも、その担当部長だった高野さんは一切応じず、一人も社員を辞めさせず、極秘裏に家庭用ビデオレコーダーを開発。

一気に市場を占有するのかと思いきや、その製品を競合他社に無償で貸し出してノウハウ公開。

競合他社との共同でVHSデッキ改良し、ソニーのベータに対抗する圧倒的な家庭用ビデオデッキをつくり、それが世界にも進出することになった日本初の世界規格商品というものでした。

 

窓際族が一発逆転。

そのためにはさまざまな苦難があり、ドラマがある。

すぐにはうまくいかない。

しかしあきめらずにやり続けたら、松下幸之助さんにもほめられる素晴らしいVHSという商品を作り上げるまでになる。

 

これは全国のサラリーマンが涙を流しながら見たことでしょう。

すべての要素が詰まっています。

 

 

プロジェクトXはこんな物語が毎週毎週展開されていました。

取材をするのも、その内容をどこまでオープンにしたらいいかも、企業秘密的な部分も多く、とても難しい番組だったと思います。

それを一本の番組に仕立て上げていた当時のNHKの番組プロデューサはすごいなあと感心するとともに、そこに登場してくる大企業のサラリーマンたちもかっこいいと私たちのようなおじさんは共感します。

 

どうせ仕事をするなら、こんな仕事をしてみたい。

 

VHSのビクターの立役者 高野さんは、その後、同社の副社長にまでのぼりつめます。

そんなところにも「あきらめずにがんばれば、誰かがその努力を見ていてくれて認めてくれる場面がくる」という仕事の本質が見えます。

 

なんとなくやる気がわいてこない時に、このプロジェクトXは勇気を与えてくれるものです。

私が見ていた当時は毎日毎日仕事が続き、このままで何かが変わるのだろうか、何か世の中を動かことにつながるのだろうか という不安を抱えていた時期でもあります。

そんな時に後押ししてくれるとてもいい番組でした。

 

今、世の中の働く人は、なんとなく不安を抱えながら仕事をしているという人も多いはず。

そんな人はぜひこのプロジェクトXを見て元気をだしてほしいと思います。

何かヒントが見つかるはずです。

 

今日もプロジェクトXで勇気をもらっていけるいける!!