いつの頃かろだろう。

スポーツ選手のインタビューで「そうですね」が増えたのは。

今回、冬の北京五輪の日本人選手のメダリストインタビューをたまたまニュースで見る機会がありました。

ある競技で初めてメダルをとったその選手。

スタジオに呼ばれてアナウンサーの質問を受けていました。

 

「今回のメダル、いかがですか?」

「そうですねー。(以下、いいコメントが続く)・・・・・」

 

「〇〇さんと一緒にがんばってきたと思いますがどんな存在ですか?」

「そうですねー。・・・・」

 

「〇〇さんがいたからがんばれた?」

「そうですねー。・・・・」

 

もうとにかくすべての質問に対して「そうですね」なのです。

しかも、そうですね ではなく、「そうですね~ーーー」と語尾を延ばしながら話す。

 

申し訳ないですが聞いていられなくなりました。

メダルをとったのは素晴らしいですが、メダルをとったあとのインタビューがイマイチ。

というか、インタビューの質問を受けた際の最初の話し方がイマイチなのです。

ここだけ変えればとてもいい内容なのに、「そうですね」があるために内容がよく聞こえない。

 

 

 

日ハム・ビッグボス新庄監督が「インタビューで、そうですね禁止令」をだしたというニュースを以前見ましたが、私はまったく同感。

 

そうですねは基本的に使う必要がありません。

相手の質問に対して、まず肯定する という意味で悪い言葉ではありません。

まず「そうですね、あなたの質問の内容を肯定しますよ」というイメージにはなります。

 

しかしよくよく聞いてみると、特に質問の内容にそうですねはいらないこともわかります。

 

「今回のメダル、いかがですか?」

「ずっと狙っていたものなので心からうれしい気持ちです」

 

これでいいのではないでしょうか。

しかし、まずは「そうですね」で受けるのです。

 

おそらくこれはスポーツ選手のマスコミ対策、インタビュー受け答えマニュアルで「まずはそうですねと言いなさい」というルールがあるのだと思います。

どこかでこれを規定したのです。

質問にすぐに答えられない内容もあると思うので、まずはそうですねと答えておいて、その間に答えを準備しなさいと教えられたのではないかと私は推察しています。

 

そしてもう一つの理由は「そうですね」と言うことで、何も話をしないという「間」がなくなるということでしょう。

間があくことは悪くないのです。

答えられないくらいいろいろ考えて答えたらいいのです。

上手に受け答えすることが必要なのではなく、アスリートの率直な気持ちを伝えればそれでいい。

私はそう思います。

 

何度か使う分にはいいのですが、すべての質問にそうですね は飽きてしまいます。

せっかくの内容が台無しになりかねない。

 

質問の内容が答えづらい曖昧な質問が多いから、そうですねとまずはさばいているという面もあるでしょうから質問力も高める必要があります。

 

これからのトップアスリートはそうですねをやめましょう。

それが今後のトップアスリートの条件だと私は思います。

 

今日も、そうですね をやめていけるいける!!