在宅勤務が増えて、オンラインでの仕事をする機会も増えた という声をよく聞きます。

先日もある会で、この1か月、オンラインで会議やミーティングをした人はどれくらいいますか?と聞いたところ、

約9割の方が「やった」と答えていました。

 

やむを得ずという方が多かったと思いますが、オンラインでの会話をするようになって、移動の無駄がなくなり、

意外とオンラインでもできるじゃん と感じている人も多いでしょう。

一方で、オンラインの会話の限界を感じている人もいると聞きます。

私もその一人で、オンラインではどうしても相手の体温というか、温度感を感じることができないので、得意ではありません。

相手に伝わったのか。

相手はどう感じているのか。

いいと思っているのか。そうではないのか。

なんとなくわかるけど、なんとなくわからない。

そんな感じがどうしてもぬぐい切れません。

 

なぜなのかを考えてみました。

その理由の一つは、「ムダがないから」ではないかという答えにたどり着きました。

 

オンラインでの会話は時間がある程度厳密に設定されていたりするので、余計な会話がなく、無駄が生まれにくいという利点があります。

ZOOMで無料プランなどを利用していると大人数での制限に40分という制限かかかります。

やるほうはその中でなんとかしなければいけないので、

いきなり本題にはいってばばーっと話をして、終了いうことになります。

 

余計な話をしなくていいので確かにムダはありません。

しかし、心の余裕もありません。

 

何かを決める場としてはオンラインはいいかもしれませんが、アイデアをだしたり、創造したりするような場にはなりにくいと感じます。

 

しかし、もし、今後は、オンラインでしかミーティングすることができないとなったらどうしたらいいのでしょうか。


 

その時に必要なのが「何気ない会話」であるとということです。

雑談です。

私はそれを宇宙飛行士の若田光一さんのお話からヒントをもらいました。

 

宇宙飛行士という仕事は、3密の状態で長期間にわたって仕事をしなければならない方々です。


そのような場面では何が大切なのかという話の中で

「昨日何を食べたかなどの何気ない会話が大切」とおっしゃっていました。

また、「誕生日には管制官のメンバーにメールを送るなど、とコミュニケーションがいつも以上に大事になる」という話もされていました。

 

 

先が見えない状況を打開したり、相手との距離がある中でのコミュニケーションには、何気ない会話こそが価値を生むのだということです。

 

「今日はいいお天気ですね」

「最近食べたテイクアウトでおいしかったものは?」

「いまそちらは雨が降っていますか?」

「今日は気温が高いですがクーラーとかつけてますか?」

 

など、以前ならこうしたお天気会話は、コミュニケーションが苦手な人が会話の最初にするもの でしたが、今はこうした会話こそすべての人に大切なものへと変化しています。


そのようなムダな会話があるから、つながりを感じられて、安心して、相談ができて、より深い関係になっていくのです。

 

信頼というのはこうした何気ない会話から始まるものかもしれません。

 

対等な人間関係があって、短い会話が頻繁に交わされる。

タバコ部屋のような関係と言ったらいいでしょうか。

そのような関係性のあるチームや会社は幸福感を感じるという調査結果もあります。

 

いかに何気ない会話をするか。

ぜひ今後のオンラインでも意識してほしいと思います。

 

今日も何気ない会話を大事にしていけるいける!!