いかにお客様に参加、体験、体感していただくか。

今のマーケティングキーワードであり、今後もこの流れは続くだろうと思っています。

 

あるネット通販企業でお客様参加型のイベントを開催しました。

 

(写真 同社イベントの様子)

 

同社はレディスファッションに定評があり、全国にファンがたくさんいるブランドを持っています。

しかし通常はカタログやネットなどで商品を見て購入するスタイルであるため、なかなか商品の実物を事前に確認して購入することはできません。

それもあり同社では10年ほど前からショールーム型の店舗を東京と大阪にもち、そこに来店すると同社の最新の商品が見れるようにしています。

 

この店を利用して何かできないか。

 

同社の方々と議論を重ねて企画したのが「スタイリングイベント」。

 

「お客様にコーディネイトを体感してもらって、自分にもっとも似合うスタイリングを考えていただこう」

ということでその体験イベントを実施しました。

 

店舗のお休みの日を使ってやりましたので平日。

しかも朝から企画をしてお客様が来てくださるか??と不安でした。

一日3回。

お休みの方もいましたが、お客様は各回に集まってくださいました。

 

そして実際のコーディネイトが始まると、みなさんそれはそれは楽しそうに洋服をとっかえひっかえ試着されていました。

 

特に購入する必要はなく、自分に似合う洋服はどんな生地でどんなデザインがいいのか。

色は、シルエットは?など普段気になっているところをスタイリストさんのアドバイスを聞きながら試着できる。

これは普通の買い物では体験できないことばかりです。

みなさんとても楽しそうでした。

 

これを見て、私は「やはりいまのお客様たちは参加したがっているし、体験・体感が大事だ」と実感しました。

 

いかに売らないか。

純粋に体感していただくことがどれだけ重要か。

ということです。

 

よくアパレルの店や百貨店などでも売れない店は「売ろうとしすぎている」と思うのです。

売ろうとするからお客様は離れます。

 

このイベントはいかにお客様に「楽しんでいただくか」が目的。

それだけを考えて実施しました。

こういうイベントをやるとどうしても「売りたく」なってしまいますが、それをぐっと我慢してもらって、とにかく楽しんでもらうことを考えるとお客様は自然と買いたくなるものです。

結果的にはたくさんのお客様が商品を購入されていました。

これは予想外でしたがそれはそれでうれしい結果となりました。

 

いかに売らないか。

いかに楽しんでいただくか。

 

いまのマーケティングキーワードは「参加・体験・体感」。

お客様のこのような感覚を呼び起こすような仕掛けをぜひみなさんも考えていくことが必要だと思います。

 

今日も体験・体感をキーワードにしていけるいける!!