◇スピリチュアル&告知

 

未知日記の紹介書を、つくりました

 

佐々木 弘明

 

 皆さま、ご無沙汰しております。以前(2023年3月号まで)、こちらの‘MUGA’に寄稿しておりました、佐々木弘明と申します。

 

 タイトルにもありますとおり、この度、わたくし佐々木が個人的に研究しております「未知日記」という書籍の案内書のような本を、出版することになりました。久々に登場しておいて宣伝かよ、という感じなのですが(汗)、紹介して良いという那智さんのご厚意を賜りましたので、本稿では拙著について書かせていただこうと思います。

 

 まず、「未知日記」という書について簡単に説明いたしますと、伊東慈音という盲目の検校(琴奏者・声明音楽家)に感応した天人たちによる霊言集、ということになります。霊言集なるものは他にも数多くありますが、この書で特に私が注目するのは、伊東さんと実際に面会したことのある行者の円海大師という方が、昇天後も続けて話をしてくれている点です。

 

 他にも、古代日本に生を享けたことのある天人等々、四人の天界の先達らが、伊東さんに講話をしており、それらを書き留めたのが、「未知日記」全十二巻なのです。ですから、「〇〇の神」や、「〇〇天使」からのメッセージではなく、人の道の大先輩からの言葉だと言った方が正確だと思っています。

 

 その内容は、ひと言ではとてもお伝えできないほどの幅があり、生活上のアドバイスをはじめ、霊界の様相、先天の易学(周易以前の易)、科学的記述(太陽系の歴史/塩の作用/蜃気楼・オーロラの原理)、等々――膨大な事柄に関する記述があります。研究しているなどという私も、すべては把握できていない状態です。

 

 そして、それらの記述のおよそ95%は文語体で記されており、現代人には読みなれない文体です。しかし、それと同時に力強い、重厚なひびきを感じるもので、読んでいると大いに力づけられる感じがしてきます。

 

 当初、私はそれらの記述をそのまま、抄録のような形で抜粋したものを出版してみたいと思っていたのですが、やはり現今の出版業を取り巻く状況を考え、また周囲からも諭され(笑)、現代語への翻訳を施すことに決め、その編集に取り組みました。

 

 その編集作業においては、作家の宮﨑貞行さんにご協力をいただいて、なんとか、十二巻の内容から、重要と思われる箇所の現代語版抜粋集を完成させることができました。今回の編集では、我々が実生活で活かせる行法や、円海大師の修行話(これはもともと口語体)などを収録しています。また、伊東慈音さんの評伝も、資料をもとに書き上げ、巻末付録として掲載しておりますから、彼の人となりについてもお分かりいただけるものになっています。

 

 実は「未知日記」の抄録集として、平成3(1991)年に、仏教雑誌で有名な大法輪閣社より、『神と共に生活せよ!』という書籍が出版されています。こちらの本も力作なのですが、私が読むところ、信仰心の養成という点に重点をおいて抜粋されたもので、今回の拙著とは切り口が異なりますから、大法輪閣の『神と共に…』をお持ちという方にも新鮮に読んでいただけるのではないかと思います。

 

 「未知日記」という書にご興味をお持ちの方には、お手にとっていただけますと、大変うれしいです。出版社はヒカルランド社、タイトルは「霊耳がとらえた高級霊界のみちびき【未知日記 MICHIBIKI】慈音師」でございます。

 

 発売日は今年の2月13日ですから、本稿がメルマガにて配信される頃には、アマゾンを筆頭に、各種オンライン通販にて取扱われていると思います。何とぞよろしくお願いいたします。

 

 年始より災害や事故が相次ぎ、大変な状況の方も多くいらっしゃる現在、一日々々を大切に過ごしてゆこうという思いが強くなっております。皆さまも、どうかご自愛くださいませ。では、また。

 

(MUGA第151号)