ジブリアニメ「ゲド戦記」の名セリフ集。
とても深く、少し難しい物語ですが、とても大切なことを教えてくれます。
あなたの心にはどのように響くだろうか?
生きることについて多くのことを教えてくれる「ゲド戦記」。
作品のシーンは少し暗くて怖いイメージですが、本当に大切なことを語っています。
誰にでも心の闇はあるもので、辛く苦しい時もありますが、そんな時にこそ思い出してほしい言葉たちです。
「自分がいつか死ぬことを知ってるということは、我々が天から授かった素晴らしい贈り物なのだよ」ハイタカ
人は、生まれた以上はいつか死ぬことも決まっている。
だからこそ、どのように生きて行くかがとても大切なこと。
何をして、何を残すのか。
毎日をそういった気持ちで生きなければいけないのでしょう。
「死ぬことがわかっているから命は大切なんだ」テルー
テルーの言葉ひとつひとつはとても力強く、胸を打ちます。
ハイタカと同じように、死ぬことを知ることが生きることにつながる。
この意味がわかれば、これからの振る舞いも替わってくるはずだ。
「命を大切にしないやつなんて大っ嫌いだ」テルー
命が大切なことは当たり前のこと。
自分が天から授かったたったひとつの命を粗末に扱ってはいけない。
つまり、自分が今ここで生きることがどれだけの奇跡であって、それが大切であるかということだ。
「命は自分だけのもの?私は生かされた。だから生きなきゃいけない。生きて、次の誰かに命を引き継ぐんだわ。そうして命は続いていくんだよ」テルー
人の命はとても大切なもの。
他人でも自分でもその価値は全て同じ。
生かされているのだから生きるしかない。
生きている以上は生かされている。
生きているということが最も価値のあることで、毎日を全力で生きていかなければいけないのだろう。
「わしらが持っているものは、いずれ失わなければならないものばかりだ。苦しみの種であり、宝物であり、天からの慈悲でもあるわしらの命も」ハイタカ
人間の肉体、心、命のどれをとってもそれは大切なもの。
苦しく、辛いこともあるけど、それが生きるということそのもの。
失ってしまうことがわかっているからこそ、今あるものを大切にしなければいけないのだろう。
「怖いのはみんな同じなんだ!」アレン
怖いのは誰でも同じ。
しかし、生きることを怖れているようでは、生きてはいない。
逃げてもどこまでも追いかけてくるもの。
いつかどこかで生きることに立ち向かわなければいけないのだ。
「死んでもいいとか、永遠に死にたくないとか、そんなのどっちでも同じだわ。ひとつしかない命を生きるのが怖いだけよ」テルー
これが最も心に響く言葉。
死を覚悟しながらも、今を全力で生きなければいけない。
それが生きるということの本質なのだ。
死んでもいい、死にたくないはテルーの言う通り同じ意味にしかならない。
現実を受け入れて、今目の前にあるものをクリアしていくことでしか、人は生きてはいけないのだ。
「ダメなのはぼくの方さ。いつも不安で自信がないんだ。なのに時々、自分では抑えられないくらい、狂暴になってしまう。自分の中にもう一人自分がいるみたいなんだ。」アレン
これは人によって違いがあるかもしれませんが、誰もが一度は感じたことがあるのではないでしょうか。
自分では考えられないほど感情的になって、爆発してしまう時がある。
それがダメなことなのかどうかは別として、もう一人の自分が追ってくる感覚は確かにあるはずだ。
しかし、その自分ともきちんと向き合って、負けないことが大切なことなのかもしれない。
「アレンが怖がってるのは死ぬことじゃないわ。生きることを怖がっているのよ」テルー
これは、かなり胸に突き刺さるのではないでしょうか。
生きることから逃げて、何かに身を投じて、現実逃避をして誰かにすがって生きている。
そんなことが誰にもあるのではないでしょうか。
しかし、現実からは誰も逃れることはできませんし、誰も助けてはくれません。
生きることに立ち向かわなければ、いつまでも苦しみは続くものです。
「お前は僕と同じだ。光から目を背けて闇だけを見ている。他の人が他者であることを忘れ、自分が生かされていることを忘れているんだ!死を拒んで生を手放そうとしているんだ」アレン
現実を受け入れることができず、なんとか抗おうとするクモへ向けた言葉。
他者がいて生かされていることを忘れてしまって、自分だけが逃れようとする。
死をなくすことで、生きることを忘れようとしている。
そうではなく、生きることの本質を見極めて、死が近づいてくることを意識しなければいけない。
だからこそ、今をどう生きるのかが大切になってくるのだろう。
最後に
ゲド戦記のセリフたちは、自分たちがどれだけ堕落し、楽をして生きようとしているのかを考えさせられる。
楽になりたいからと逃げだせば、必ず苦しくなっていくはず。
辛く苦しく、恐怖するところに立ち向かっていけば、生きる喜びが生まれる。
誰かにすがりついたり、逃げようとすることは、生きているとは言えない。
ただ生活している人と、生きている人は輝きが違うもの。
あなたはこれらのセリフをどのように解釈するだろうか?
また、あなたは毎日生きていると胸を張って言えるだろうか?