昨日の記事を見返していてふと感じた
「この内容ではあたかもレシーバーにはスキルが必要ないみたいではないか!」
と。
確かに日本で求められるようなスキルは求められないが
かといってレシーバーにスキルが不要なわけではない。
つまり「日本とオーストラリアでは求められるスキルが異なる」と書くべきだったなと思う。
では、オーストラリアではどのようなスキルがレシーバーに求められるのか。
ずばり
フリーになるスキル
だと思う。
ディフェンスをしっかりかわして
完全にフリーになるスキル
それがレシーバーに求められていると思う。
特に、スローワーが投げようというタイミングでフリーになっていることが求められる。
オージーのプレイスタイルを見ていると
ミドル陣はフィールド上を大きく動き回ってパスをもらいに行く人が多い。
それはディフェンスを大きく振り切るためだと思う。
日本人のように細かいカットを駆使したり
ディフェンスのタイミングと重心をズラして抜いたり
そういったプレイを見ることは少ない
(気がする)
私は割と省エネ型かつハンドラーなので
スローワーと目が合ってから動くことが多いのだけど
そのタイミングでディフェンスがそばにいると選択肢から外されてしまうことが多い。
私からしたら
「あと2秒見ててよ!そしたらデフェンス抜くからさ!!」
という感じなのだけど
オージーからすると目が合ったときに抜けていない=出せない(出したくない)なんだろうな、と感じる。
また、完全にディフェンスを置いてきていないとパスを出してもらえないことも多い。
日本だと、多少ディフェンスと競っていてもパスを出してもらえる感覚があるのだけど
ここでは出してもらえないか、パスが出ても正確性に欠くことが多い。
なかには競っている相手にもパスを出せる選手もいるが
トップレベルのハンドラーのみ、という感じだ。
日本の場合はとりたてて「スローが得意!」という人でなくても
競っている相手に出せる人は少なくない。
少なくとも私がプレイしてきた環境では。
それを踏まえ、日本チームを考えてみると
オフェンスもデェフェンスも、選手間の基礎レベルは非常に均等だと思う。
それぞれ得手不得手はあれども
極端に「コレができない」ということがない、といった印象だ。
みんな一定の基礎は固まっていて
そこにプラスアルファ、個々の得意プレイが乗っている感じだ。
一方で、オージーを観察していると
一点特化型の人が少なくないなと思う。
つまり、得意なことがハッキリとあって
それ以外はあまり…といった人だ。
特にオフェンス特化型の人は多い気がする。
この、基礎力の高さというのは
実は日本のアルティメットの強みなのかもしれない。
先日参加した大会で実にいろんな人と話をしたのだが
その中で誰かが言っていた
恐らく代表レベルの選手のみを比べれば
日本とオーストラリアは良い勝負ができる。
でもそれに続く人のレベルで比べればオーストラリアはまだまだ日本には及ばない。
それを聞いて、確かにそうかもなと漠然と感じた。
日本ではトップレベルの選手の基礎力が非常に高いので
それに追随する選手も自然とその部分の強化が欠かせない🤔
結果的に、それが日本アルティメット界の底上げにつながっているのかもなと感じた次第である。
アルティメットについて書くときは常に言っているが
あくまで私個人が感じたことなのでそれを一般化して
「オーストラリアのアルティメットはこう!!」
と言うことはできない。
私の目にはこう見える、と認識してもらえると幸いである。
それでは、また。
See ya!!
大会中のレッドブルはありがたい。