オーストラリアで生活していると
赤ちゃん+お父さん
という組み合わせをよく見かけます。
仕事帰りと思われるばっちりスーツで決めたイカすダディがベビーカーを押していたり
休日にラフな格好で子供たちと遊ぶダディがいたり
母親だけでなく父親も積極的に子育てに参加しているんだなぁとぼんやり感じていました。
日本はといえば
男性の育児参加が促されてはいるものの
まだまだ途上という感じが否めないですよね🤔
厚生労働省の調査によれば、2021年の男性の育休取得率は約14%だったとか…。
(女性は約85%)
出典:厚生労働省『育児・介護休業法の改正について』
https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000851662.pdf
「イクメン」なんて言葉がありますが
その言葉の存在自体、そもそも男性が育児参加することが「当たり前でない」ことを表わしているよなぁと個人的には思います。
それに比べてなんとオーストラリアは進んでいるんだ!
と何となく考えていましたが
どうやらそうでもないようです。
先日、メルボルンの友人家族を訪れたとき
友人の子供たちと一緒に図書館に行きました。
そこのキッズコーナーでたまたまお歌の会がやっていたので飛び入り参加。
他のべびたん達と一緒に楽しく歌いながらふと周りを観察してみると
なんと保護者のほとんどが女性だったんですね。
子供たちのお母さんか、おばあちゃんと思われる人たちでした。
男性もいましたが、15人くらいいる中で2~3人程度。
圧倒的に女性の数が多かったんです。
こんな感じ。
その日は平日だったので
そこにいる女性たちは恐らく仕事を育休などでお休みしているか、そもそも働いていない人たちと考えられます。
(もちろん平日休みの人もいるだろうけど)
あら、私がなんとなく抱いていたオーストラリアの育児事情とは少し違うぞと思いました😳
メルボルン滞在中、友人とは本当にいろいろな話をしましたが
その中でジェンダーギャップに関する話も出ました。
日本はまだまだ「家事育児=女性の仕事」のイメージが払拭しきれていないねぇ~
と私がいうと、オーストラリアでもまだそのイメージはぬぐい切れていない、と友人は言っていました。
そうなのかー!
と思い、気になったのでオーストラリアのジェンダーギャップについて軽く調べていたところ、興味深い記事を発見しました。
要約すると、育児休暇制度が実は男女間格差を助長させている、という内容です。
(めっっっちゃ要約)
記事の中で男女間の賃金格差が指摘されていたのですが、なんと男性と女性とで平均賃金が31.2%も違うんだそうです。
ちなみにこの数字には正規労働者だけでなくアルバイトやパートで働く人も含まれています。
正規労働者だけで比べるとその平均賃金の差は13.4%だそうですが、記事の執筆者はそもそも正規労働者だけで比べるのがフェアではないと述べています。
それは、多くの女性が家事育児をするためにパートタイムで働くことを選んでいるからです。
そのため、正規労働者だけの数字を見てジェンダーギャップについて議論するのは包括的な視点を欠いているということです。
ちなみに、他のOECD諸国と比べるとオーストラリアの女性のパートタイム就業率は高めなんだそう。
この賃金格差が何に起因するものなのか、については記事の中で特に言及がありませんでしたが
「男性の方が稼げる」という事実が
男性に働かせることを選ばせ
女性に家事育児をさせることを選ばせている
と記事の中では指摘されています。
この記事を読んだとき
まるで日本と同じじゃないか
と直感的に思いました。
もちろん、この記事の内容だけを見てオーストラリアはこう!と決めつけることは危険だと思いますが
(情報リソースの信頼性など検討すべきことはいろいろある)
そもそもこういうトピックが俎上に載っていることが
家事育児におけるジェンダーギャップが解消しきれていない証拠ではないかなと思います。
正直、これまでオーストラリアで生活していてここまでのジェンダーギャップを感じていなかったので意外でした。
自分の感覚のみに頼って物事を観察するのはやはり限界があるのですね。
多分これはほんの一例で
まだまだ私が理解しきれていない、もしくは勘違いしていることがいろいろあると思います。
また発見したら書きたいと思います。
それでは、また。
See ya!!