この秋一番グッとくる映画
それが
『プラダを着た悪魔』
(C)2006TWENTIETH CENTURY FOX..
日本の広告塔に押切りもえちゃんを使っている通り、この映画の主なターゲットは、主人公と同じくまだまだ仕事では新人扱いの20代中盤の女性たち
そのうちの一人である私も、主人公の苦悩と成長にドンピシャでハマリ、なんとも言えない感動を味わいました。
ジャーナリストを目指してNYにやってきたアンディ(アン・ハサウェイ)は、ひょんなことから一流ファッション誌の編集長のアシスタントに!オシャレ好きなら誰もが憧れる職業だが、編集長のミランダ(メリル・ストリープ)は泣く子も黙る悪魔のような人物だった。
四六時中携帯は鳴り続け、理不尽な要求のオンパレード。アシスタントは名前さえ覚えてもらえず、みんなエミリーで済まされる。プライベートが無くなり、自分の存在さえ確認できなくなった時アンディは弱音を吐きます。
「こんなに努力しても何も認めてくれない!」
それを聞いたファッション・ディレクターのナイジェル(スタンリー・トゥッチ)は、
「努力なんかしていない、愚痴を並べているだけだ」
とアンディに言い放つのでした。
この一言、ガッツーンときませんか?
そうなんですよ。まだ若い自分では分からないけど、努力ってしてる”つもり”なだけなのかもしれない
「努力してるのに」なんて、自分を援護しているだけ。
でも、自分だけでも自分を肯定してあげたい気持ちから出る言葉なんだと思うから、余計切ない
アンディよ、がんばれ!と応援しつつ、明日からまた頑張ろうぜ私、となぐさめる映画です。
これを観ると、どんな上司でも怖くなくなるかも。
でも、途中ミランダの弱さが少しだけ見えてホロッとしてしまいます( p_q)上司の、女の、大人の、見えない苦労。
それを、普段は見せない所がカッコイイそして、やっぱりメリル・ストリープは上手い
この作品の元になった原作者は、これを書く前あのヴォーグ誌で編集長のアシスタントをやっていたとか。
ヴォーグですよ!ヴォーグ!
ファッションのお手本に、人生の参考に、この作品をいろんな目線で楽しんでみてください。
『プラダを着た悪魔』は11月18日より全国ロードショーです。