デビュー作「アモーレス・ペロス」を観て以来のガエルファンでございます
なんであんなにカッコイイのでしょう?
ものすごい童顔で背も低いのに、色気が・・・
タマリマセン。
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そんな彼の新作が『キング 罪の王』なのです「バッド・エデュケーション」以来かな?「モーターサイクル~」ぶりかな?
彼の作品はほとんど観ていますが、どれも濃い。そして、この新作も濃い(笑)
お話は、エルビス(ガエル・ガルシア・ベルナル)が海軍を退役し、父親に会いに行くところから始まります。しかし、父親といっても一度も会ったことの無い人。亡くなった母親から聞いていた情報だけが頼りです。
ようやく見つけた父親デビット(ウィリアム・ハート)は、町の人から尊敬される牧師となり、家族と共に幸せに暮らしていました。そして、ついに対面。しかし、デビットにとってエルビスは汚れた過去を象徴する存在でしかない。今の幸せが壊れることを恐れたデビットは「もう二度と近づくな」と現われた息子を突き放したのです。その対応に傷ついたエルビスは、あるとんでもない行動に出ます。それは・・・。
いわば復讐劇ですね。でも普通の復讐とはちょっと違います。計画的なような、衝動的なような、せつないような、冷酷なような、美しいような・・。悲しみと怒り。この復讐は、父親に愛されることを期待していた子供の悲痛な叫びなのかもしれません
ガエルはこの役について「脚本を読んで、僕が与えなければならない物が膨大にあると悟った。だが、やってみせる自身もあった」。そして、「この作品に出会えたことに感謝している」と語っているそれくらいハマリ役なのですが、もう一人素晴らしい俳優さんが。
それは、何も知らずにエルビスと一緒に罪を犯す腹違いの妹・マレリー役を演じたペル・ジェームス。来年30歳の彼女はなんと16歳になりきり、作品全体に”罪”の存在を知らしめているのです。その強烈な存在感はガエルに引けを取りません
様子を窺うガエル
この映画のうたい文句は
『懺悔しよう。愛のために』
関西公開は、11月25日テアトル梅田、12月より京都みなみ会館にて公開です。