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新幹線で仙台に着いたあとは、JR在来線で国府多賀城駅へ。

多賀城を目指します。駅から徒歩15分ほど。

平たんな道を歩いていくとこの朱塗りの立派な門が見えてきます。

これは今年復元された多賀城南門。スタンプは門と同時に建てられた多賀城ガイダンス施設に設置されてました。

ガイダンス施設ではボランティアガイドを依頼したんですが、福岡から来たって伝えたところ、そのガイドさん用意をするために事務所内に入ってからの話が聞こえてきて・・・

「福岡からきたそうだよ・・・大宰府とここは姉妹都市やな。
それは心して案内しなければ・・・」
 
いやいやいや、大宰府についてそんなにも知らないって、そんなこと言われたらこちらこそ緊張してしまう。
心して説明を聴かせていただきます。

 多賀城は奈良時代、東北地方を統治するために設置された役所で東北統治の拠点となった場所。

現在も広い範囲で発掘がすすめられているようです。

 

 

門から政庁跡に向かう途中には道路があり施設内を真っ二つに分断。

押しボタン式の信号があるので渡れますが、かなり車の通行量が多い。

史跡側としては道路をなくして整備したいそうですが、難しそう。

民家もあったのを移転してもらったりしたそうですが、まだ残っている家も見えます。

南門裏側からの景色です↑

 

道路を渡った先には建物も復元。

史跡公園として整備して拡充していきたいのかな。

でも、歴史って現代をよりよく生きるために学ぶものだと思うんですよね。

今生きる人(住んでいる人)を立ち退かせるのってなんだかなぁってふと思っちゃった。

 

貴重な遺跡を発掘するためにはよくあることだと思うけれど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

多賀城の見どころの一つ。

国宝 多賀城碑。

江戸時代に土の中から発見されたもの。

奈良の都からの距離やいつ作られたのか、改修したことなど、この碑がいつ建立されたか等が記されていて、文字をはっきりと読み取ることができます。

 

 

 

 

 

発見された当時は、偽作説もあったらしいのですが、遺跡の発掘調査により修復工事の証拠などが発見されて真作とされ国宝に指定されたとのことです。

 

江戸時代に発見って、志賀島で発掘された金印と同じですね。

「漢委奴国王」というもの。

こちらも国宝で偽作と疑われている点も似てる。

金印は本物とはなっているし国宝ですが、その真偽のほどを見極めるのは厳しそう。

 

近くには歌碑も建立。

この地を訪れた多くの歌人が歌を残しています。

松尾芭蕉もその一人。

 

 

 

 

政庁跡を散策したあとは、また南門まで戻り帰途に着きました。

青空に映える門が美しい。

 

当時都から旅してきた人は、大きな大門をみてやっとこの地に辿り着いたとほっとしたことでしょう。

 

これから行かれる方に一言アドバイス。

駅にも駅からこの施設に至るまでの間にもお店がなにもありませんでした。遠くにセブンイレブンの看板はみえていたけれど、歩いていく人は何か食べるものを持って行った方がよさそう。

お昼になりお腹がすいたので帰りの電車内で持ち合わせていたお菓子を食べ空腹を紛らわし、仙台に戻って少し遅い昼食をとることになりました。