今年の博多座初観劇は「チャーリーとチョコレート工場」でした。
博多座は25周年ということで大階段は25周年仕様。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240117/22/muchaholy/bd/c8/j/o1080081015390664889.jpg?caw=800)
映画で見ていたはずなのに、年末「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」を観たことと光一君の一人写りの巨大看板のせいで
脳内でタイトルを「ウォンカとチョコレート工場」に変換していて、チャーリーの話ってことをすっかり忘れてました。
子役がたくさん登場で、ミュージカル「オリバー」を思いだしました。
子ども達みんなお上手。
「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」を観たとき足が思わず動いちゃうくらい音楽にのって見てたのですが、そこまではならなかったかな。
光一君の歌が、思ったほど「どーん」と来なくって、歌声を浴びる感覚になれなかったのは残念でしたが、
全編カラフルで華やかな楽しい舞台でした。
すごく気にいったのところが、ラスト近くのガラスのエレベーターのシーン。
映像を上手く組み合わせて、本当に空を浮遊しているようで幻想的でした。
私もあんなエレベーター乗ってみたいなぁ。
ジョニー・デップ演じるウォンカは、奇人で冷たいキャラクター。光一君演じるウォンカは比べるとかなり穏やかですね。
ウォンカの父は歯科医のためウォンカは、小さい頃からチョコを食べることを禁じられているんです。そのため、チョコレート職人になりたいウォンカは青年期に家を飛び出して以来、家に戻っていない。
ですが、チャーリーに促され数十年ぶりに父の家を訪れるんです。
お互い親子とわかってはいるものの、名乗らず、口の中を観てもらいます。
お父さんは、チョコを食べ続けているのに虫歯がないことに驚き、自分の行動を反省する、一方ウォンカも父の言葉は、自分を思ってのことだと気づく。
親のうるさい小言は(それが間違っていることはあるけれど)子どものためのものなのだと。
その横でチャーリーは、歯科医のお父さんのスクラップブックを静かにめくっている。
スクラップブックには、小さな記事から大きなものまでウォンカについての記事が貼られているのです。
父がずっと息子のことを思っていたことが分かる場面。
ここだね、わたしの号泣したとこは、と思いだしました。
上手く言葉や態度にできないけれど、相手のことを思っているというシチュエーションに弱いようです。
ミュージカルだと、光一君はチャーリーを上手く導いていくという役割だけでした。
小さい頃、父に厳しくされたのにその後の和解まで持って行ったほうがドラマチックになったと思うのですが、この楽しいミュージカルにはそんな寓話的なエピソードはいらないってことなんでしょうかね。