今回もレビューです。
作品は冷たい熱帯魚。
星★★★★☆
園子温監督、でんでん主演、ホラー映画。
ホラー映画と枠組みされているが、ほとんどスプラッター映画です。
怖いといえば怖いですが。
園子温監督自体あまり得意じゃないのですが(グロいのは全然平気)今作は割と面白かったです。
実際の事件を基に制作しているという事で「面白かった」というのもまた変ではありますが、映画として公開したのだから「面白かった」で良いのでしょう。
映画のほとんどはでんでんが狂ったように怒鳴り散らしてやかましいです。
しかしリアリティーはかなり深いので、特にこの事件の核である「人間を透明にすること」を淡々とこなすでんでんはまさに恐怖です。
園子温監督らしい所はもちろん過度なエロス。
あんまりいらないんじゃないかと思いますが、園子温監督ファンにはたまらないのでしょう。
僕にはさっぱりわかりませんが。
個人的に面白かったと決定付けられた決め手は、でんでん殺害後の吹越満の頭のネジが吹っ飛んだ状態からの展開。
監督は後日「再編集できるのなら、でんでんを殺害後、傷を負った女が大笑いしているところでエンドロールを流したかった」と語っていますが、その後の展開があった方が個人的には好きです。
でんでんのようなやかましい狂い方もいいですが、吹越満のような冷たい狂い方もまたいい。
それがタイトルの冷たい熱帯魚に繋がるような気もしました。
しかし最後皆まとめて死んでしまうのはやり過ぎかなぁ。
事実を基にしているのなら事情を知っている人間を生かしておいた方がリアリティーがより深くなったかと思いました。
総合して、苦手な園子温監督作品にしてはまともに観れた映画、でした。
ただ、映画を観ていると
うそぉん…いきなりやないですか…
ってなります。(笑)
うそぉん。な映画。