介護の資格にはヘルパー、介護福祉士、ケアマネージャーがある。ヘルパー、介護福祉士は、主に病棟や施設での患者、利用者の日常生活の援助を行う。ケアマネージャーは主に患者、利用者のケアプランを立案したり、医師やその他の職種との連携をとる役割がある。

今回は、病棟勤務の介護職の仕事について記載する。まず、ヘルパーは、通信教育で取得する事ができ、介護福祉士は専門学校に通うか、介護職の実務経験を数年積んでから国家試験を受け、国家資格を取得する必要がある。病棟勤務では看護職と連携し、患者の日常生活の援助を行う。患者や家族へ介護に関する説明や相談にのるなど幅広く活躍している。

急性期病棟では、患者の日常生活の援助は看護師が行うようにする。慢性期や精神科、施設などで介護士は活躍する。介護士は受け持ち患者の病名、内服薬、副作用、日常生活自立度などをふまえてケアプランを立案し、情報の共有をする。一番患者に触れて日常生活の援助をしている介護士だからこそ、患者の状態を理解し、リスクなども考えて接するのが理想だ。

しかし慢性期病棟などでは、介護士に対する患者比率が25:1など、なかなかすべての患者の情報を理解して援助することは困難である。だからこそ部屋持ち、受け持ちの看護師と情報の共有をして、業務を行う必要がある。食事介助に関しても、その患者の嚥下機能の程度を理解したり、移乗するにも患者の皮膚の状態を知り、皮膚剥離をさせないようにするなど、注意する事が重要である。

また、一番患者に接している介護士だからこそ、患者の家族に日々の患者についての話をしたりと、家族とコミュニケーションをはかるのも立派な仕事内容となるだろう。