わたしたちはみな平等に、一生のうち、大きく分けて「2回」、
自分を創ることができるのだと思います。
「1回目」は、
親、祖父母、叔父叔母、学校の先生のような、
子供の時に深く関わった大人たちによって、
それはつまり、育った環境によって、「創られる」といったほうが正確かもしれません。
わたしはその中でも、親(一番関わった存在)との関係が特に大切だと感じています。
何よりも信頼し、あいしている存在であって、同時にあいされたいと願っているからです。
子供は本当に純粋です。そして何にも偏りなくニュートラルです。
逆にそれは、何にでも染まるということでもあります。
なので、親の言うこと、することから学んでいきますし、
親の価値観や考え方で、ある意味、子供の世界が創られるとも言えます。
しかし、実際は、子供も自分の感覚(とても自然な感覚)は持っています。
ただ、子供は生まれてから自立するまで、常に誰かの助けが必要です。
それは、衣食住のような生きる基本要素から、
心のコミュニケーション、
生きていくための学びも含めてです。
ということは、まだ一人で生きていくことができないので、
親からあいされていないと感じることは、それらが脅かされることにもなるので、
すなわち、死にも繋がるのです。
大袈裟かもしれないのですが、
わたしたちはそれをトラウマや恐怖として認識していることも多いのではないかなと思います。
子供ながらに親の言うことやすることに疑問がわいたり、
違和感をもったり、嫌だと思ったりすることもあるのですが、
まだうまく言葉で表現できないので、
駄々をこねたり、泣いたり、癇癪したりして、
それを知らせようとします。
ただ、親側が受け取る準備ができていない場合、
怒ったり、正したり、叱ったり、手を出したり、無視したりして、
理解させたり、教育したり、しつけたりしようとしてしまいます。
親の価値観、考え方、常識の元で。
さらにそこには、感情も上乗せされています。
先ほどの通り、子供は親になによりもあいされることを求めるので、
だんだんと、本来もっている自然な感覚を抑圧、無視することを選択し、
親の価値観を生きます。
そこに、例えば、親は敬うものとか、感謝するものと教えられたり、
あとは、溺愛されたりすると、さらに親に対して反発ができなくなり、
本来もっていた自分の自然な感覚が奥深くに眠ってしまいます。
いい子になって、親に合わせて、生きる術を学ぶのです。
そうやって少しずつ、自己が確立されていき、
それらをわたしたちは自分と呼んでいるのです。
そうしながら、年齢を重ねると、
今度は、社会とのかかわり、パートナーとのかかわりが出てきます。
ただ、そこには同様に、各家庭のさまざまな価値観のもと育ってきた人たちがいて、
自分の感覚が合わないことがでてきます。
自分の中の当たり前が当たり前ではなくなる。
そのギャップに苦しくなるから、そこから離れたくなったり、相手をコントロールしたくなるのです。
自分はあいされているかを、自分の価値観から、相手に求め、確認したくなったり、
あいされるために、相手の正解を探し、それを演じたりと。
こういったことを、わたしたちは、自分が納得するまでし続けます。
わたしも散々もがいてきましたし、
たくさんやらかしてきました。(笑)
でも、どこかで、ずっと同じことを繰り返していて、
ずっとこの漠然とした不安や恐れがあって、
ずっと、外側を氣にして生きていることから、
嫌になって、苦しくて、本氣で変わりたいと思うときがくるのだと思います。
「子供のとき、奥深くに眠ってしまった本来のわたしが目覚めるときが。」
そこから、わたしたちの「2回目」が始まるのです。
目覚め、本当の自分と繋がり、
自分の力で歩んでいく人生がスタートするのです。
これまでの自分を客観的にとらえ、
なにが本当の自分なのかを知る手段はたくさんあります。
目覚めを進める方法もいろいろあると思います。
ただ、わたしは親と向き合うことが、まさにど真ん中、ド直球であって、
大きな力になると考えています。
それは、親を否定することでも、
過去の自分を否定することでもなくて、
本当の自分を明らかにしていくことです。
わたしも両親とは数えきれないくらい向き合ってきました。
母とは10年以上、父とは3年ほど。しかも直に(笑)
父との関係がかなり厳しかったので、あえて代表の父のもと一緒に仕事をすることを選びました。
何万回とくじけそうなときもありました(笑)。
でも、そのおかげで、いまは本当の自分を知り、たくさんのことを学び、体験させてもらっています。
いまも、そして、これからもこの歩みは続くでしょう。
わたしの道はこの道だったのだなぁと思います。
だから、わたしは家族に還るということが、本当のわたしと繋がる道の一つだと思うのです。
そして、家族みんなが本来の自分で生きられたら、
世界中に大きなあいが広がっていくと信じています。