WENGER の 1970年初め頃の ポケットナイフ | 無芯のブログ

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WENGER 製の 1970年初め頃に販売されていたと思われる 85mmのポケットナイフを入手しました。

 

付属ツールを全部出した状態。

 

ラージブレード

マイナスドライバー付き栓抜き

甘皮削り付き爪ヤスリ

ハサミ

缶切り

プラスドライバー

リーマー

が付いてます。

 

あと、スケールツールとしてはこの2点が付いてました。

ピンセットとつまようじです。

 

ラージブレードの刻印                         裏側には刻印が有りません。  

Wenger Tang Stamp

 

それで なぜ70年の初めかと判断したのには、その頃までしか付いてないパーツが有ったからです。

 

まず

この独特な形状の缶切りです。

海外では Dog Leg Can opener とか V Shaped などと呼ばれていたそうです。

このパーツは1975年頃までの製造品に付けられていました。

 

WENGER 旧型 缶切りの使い方

開けたい缶に垂直に突き刺し、引き切りして切断して行きます。

ただ、カットするにはコツがいるようで 不人気な缶切りのようですヨ!!

 

それ以後は

この形状の缶切りに変わりました。

 

次に

このはさみです。

VICTORINOX の スイスアーミーナイフ に付いてるのと似た形状ですが、WENGERでは これが使われていたのは 1971年頃までだったからです。

 

以降は

独自のバネ機構が付いたハサミへ更新されていきます。

 

70年初めと判断したのは、缶切り よりも このはさみの変更の方が古かったからですネ。

 

 

ただ、残念な事に この度の品の はさみには 開いた状態を維持するバネが破損したかで無くなってました。

 

本来なら

こんな感じの1本式板バネが装着されてます。

 

何とかスプリングの修理が出来ないかナ!?と考えていたら、ビクトリノックスのハサミ用のバネが使えるんじゃないかと思ってトライしてみましたヨ。

試したのは、1989年以前に使われてた91mm用ハサミへ装着する旧型のスプリングです。

 

結果、取り付け出来ましたヨ~!!拍手

WENGER のオリジナル通りでは有りませんが、使用上 問題なく作動します。

少々テンションが強めにはなりますが、閉じた状態で置いておけば慣れてくるかと思います。

 

1970年初めのスイスアーミーナイフでも、こんな感じで修理出来ればまだまだ使えますゾ!!

                                                                  Old Wenger Swiss Army Knife

 

 

因みにこのツールの正確な名前は、調べたけど分かりませんでした。

 

イラストの方は60年代に有った WENGER 772 と云うツールで 今回入手した物(右側)と同じ構成ですが、キーリングが本体へ直に付いてる所が違います。

多分このアーミーナイフの後継だと思われますけど・・・

 

 

どなたかご存じでしたら教えて下さい。