リコー、今期最終黒字330億円 経営改革効果が押し上げ
リコーは26日、2013年3月期の連結最終損益(米国会計基準)が330億円の黒字(前期は445億円の赤字)に転換する見通しだと発表した。同日発表した前期決算は初の最終赤字となったが、今期は人員削減を中心とする経営改革効果が収益を押し上げる。東日本大震災の影響が減るうえ、商業印刷機事業の減損費用が無くなることも寄与する。
今期の営業損益は700億円の黒字(同180億円の赤字)を見込む。利益増加額880億円の半分(441億円)が経営改革の効果。このうち、前期に約5000人を削減したことが350億円の利益押し上げ要因となる。今期に計上する構造改革費用が前期計上額(341億円)から減ることも、90億円強の増益要因となる。