前回のレポの続きです。



2/9に小瀧俊治さんの演奏会に行って来ました。


CHOPIN My Life

〜ピアノと映像で綴る ショパンの愛と悲しみの生涯〜


東京・池袋にある「としま区民センター小ホール」というこじんまりとしたホールでした。


座席数は160人。

今回のイベントは

ショパンの生涯をイラストとBGMとナレーションで構成された映像を

スクリーンに映し出して

その後、曲名が表示されると

ピアニストの小瀧さんがその楽曲を弾き始めるといった感じで演奏が進んで行きました。


1曲ごとの場合と

3曲まとめて弾いたら映像が始まるといった進行でしたので

ピアノを弾き終わったあとに

拍手が出来ないんですよね。

とても素晴らしい演奏で思わず拍手したくなる場面が何度かありましたが

そこはグッと我慢して次の映像を見るといった感じのなんとも不思議な構成の演奏会でした。


クラシック初心者の私には、ショパンの生い立ちとなぜこの楽曲が作られたのかが映像で分かりやすく表現されていて

時代と楽曲の関係性のことも知れて

とても良かったです。


一つの映像作品を見ているかのようでしたので

小瀧さんは冒頭からエンディングまで一切トークがなく

普通のソロリサイタルとは全く違う演奏会でした。


プログラム全てが終わったあとは

ステージ上で小瀧さんや今回のイベントに関わった方々とのトークがあり

イラストを描かれた方、ナレーションをしてくださった方、動画制作と当日の動画投影をして下さった方々がそれぞれの思いを語って下さいました。

とても和やかで良い雰囲気のトークで

小瀧さんのMCもお上手でした。


今回、チケットは全席自由席ということで、どのように席が決まるか分からなかったので

開場時間の30分前に行って並べばいいかな〜と行ってみたら

入口で整理券を配っていました。


整理券を受け取ると

「開場時間になったらまたこちらにおいでくださいね」とすごく上品なスタッフさんに言われました。


ここのホールは通路が狭くて

劇場やホールによくある

ホワイエという空間が全く無かったので

どこかに座って待てる場所はないのかな?と思ってたら

小瀧さんの常連のファンの方が

「5階に椅子がありますよ〜」と親切に教えて下さいました。

6階が小ホールで一つ下の5階に自動販売機と少しだけ椅子があり

そこで座って待つ事が出来ました。


開場時間にホールに向かうとすでに整理番号順に列が出来ていました。

そして、中に入ると好きな席に早い者勝ちで席を確保する流れでした。

一緒に行ったくれた方がとてもしっかりした方だったので

お手元が見える真ん中よりやや左側のお席をゲットしてくださって助かりました。

私1人だったらあんな良い席はすぐ誰かに取られてしまったかもしれません。

横に12席あり(4席 4席 4席で間に通路あり)

12〜13列ほどあったかな?

私たちは前から4列目くらいの前過ぎず後ろ過ぎないちょうど良いお席で

お手元もお顔もバッチリ見えて

迫力ある演奏も聴けて良かったです。


演奏は①でも書きましたが

思っていたよりも打鍵が強くて迫力がありました。

結構難しい楽曲が多かった気がするのですが、それをミスなく弾きこなし、長いと3曲続けて弾いていて(20分くらい?)その技術と体力が凄いなぁと感動しました。

前半の最後がこの3曲をぶっ通しで演奏されていたのですが


・幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66

・練習曲 Op.25-1 「エオリアンハープ」

・バラード 1 ト短調 Op.23


それはそれは圧巻の演奏で素晴らしかったです。

特にバラード第1番が凄かった!!

個人的にはノクターンop.9-2と幻想即興曲が聴けて嬉しかったです。

大好きな曲なので。


私はクラシックの事を何も分かっていない素人なので感想しか言えないのですが

一緒に行ってくれた方によると

小瀧さんはピアニストとして相当お上手な方らしいです。

(その方は他にも色々なクラシックピアニストさんのコンサートを聴きに行かれてるので)

音の違いが分かる方に褒めてもらえて嬉しかったなぁ。

トークも上手くてあんなにイケメンさんなんだからもっと売れても不思議ではないのに、もったいないなぁともおっしゃって下さいました(^^)

ふふ…嬉しい♡


ただ、小瀧さんの余り感情を表情に出さず、オーバーなアクションも無い淡々とした演奏スタイルを見て、「無表情なところがもったいない、もっと情感を込めて演奏されたら素敵なのにね」っておっしゃってました。


うーん、そうかなぁ?

たしかに、私の好きなまらさんの弾き方は表情がくるくると変わっていって、楽しそうに演奏されてるところが大変魅力的なのですが

小瀧さんには小瀧さんの良さがあって今のままでも十分素敵だなと思っています。


小瀧さんの演奏スタイルはめっちゃ姿勢が良くて凛としていてカッコ良いんですよ。

あとは弾き方とキレのある強めな打鍵が良いなって個人的には思います。


あれだけの曲数のショパンの楽曲をミスなく弾き切る小瀧さんってほんと凄いピアニストさんなんだなぁと感心しました。

(もしかしたらあのくらい弾けるのは当たり前のことなのかな?基準がわからない)


終演後、ホールから出ると狭い通路の先にある出入り口に小瀧さんが立ってらしてびっくりしました!

熱心なファンの方が5〜6人くらい並んでいて、プレゼントを手渡したり、購入したCDにサインされたりする光景を見かけました。


おお〜!160人くらいのお客様のホールだと

演奏者さんとファンの方ってこんなに近いんだ〜!

と初めて知り、それまで1000人以上クラスのライブにしか足を運んだ事のない私にとってはとても新鮮な光景でした。

私もともと超メジャーな人(SMAPとかYOASOBIとか)のファンにしかなった事が無いので

こんな身近にふれ合うことが出来るんだ〜、と驚きがありました。


あ、もちろん私は何もお声掛けすることなく目の前を通り過ぎました。

特にプレゼントを持っていたわけでもないし

にわかファンがおこがましいかなぁと思って(^_^;)

う、これがまらさんだったら…と思うと想像するだけでドキドキが止まらない(笑)

推しは遠くから見れるだけで十分です。


新しいタイプのクラシック演奏会はとても刺激的で内容も素晴らしくて大満足でした。


また、このような企画があったら参加してみたいです。

300〜500人クラスのホールでの通常のコンサートが近くであったら

そちらも参加してみたいです。


今回は全席自由席でこんなに収容人数の少ない会場で

クラシックピアノコンサート自体も初めての経験でしたので

とても不安だったのですが

お付き合い下さったYさん

本当にありがとうございました。


ここまでつたないレポをお読み下さいましてありがとうございました。


それではまた。