上狛発電所跡を探して | 水力発電所とダムに行ったおはなし

水力発電所とダムに行ったおはなし

yahooブログから引っ越してきました

上狛発電所
関西地方電気事業100年史によると
運転開始年月不明(大正時代)
関西水電が1,200kWで開業
昭和5年5月合同電気
昭和12年3月東邦電力
その後廃止(廃止年月不明)


京都府立総合資料館で古い地図を調べると
奈良線と木津川の交わる付近に発電所の記号が

イメージ 1
1/25,000地図 大正11年より


現在の1/25,000の地図にもその場所に同じ地図記号があります
それは何かといいますと
上狛変電所です

イメージ 2

イメージ 3


この場所にあったのは間違いないと思うけど
確証を得るために、変電所の周辺を歩いてみてもそれらしいものは見当たらず(当然か)

その周辺で聞き込みをしてみました

1人目
昔のおねんさんです
「全然分かりませんねぇ」
「役場とかで聞いてみたほうがわかるんじゃないですか」
その通りなんですけど聞き込みを続けます

2人目 おじいさんです
「あった」「向こうの方」
「今の変電所のある所ですか?」と聞くと
「そう」といって家に入ってしまいました

やりましたビンゴです

3人目 おじいさんです
「知らん」
「金はあっても人に借金してるとか言ったほうがいい」
話が変わってます
この話が10分くらい続きました

4人目 おじいさんです
「変電所の所に発電所がありました?」と聞くと
「あった」
「木津川にお湯を流してた」
「煙突が立ってた」
「子供の頃その周辺で遊んでた」
「この町の歴史に詳しい人がこの先にいる」と言ってその人の家を教えてくれました
さすがに突然行っても迷惑だろうからまた何かの機会に伺いたいと思います

こんな内地に火力発電所があったなんてちょっと感動
(何か遺構があったらもっと感動してたけどね~)